<怪獣8号>キコルパパのエグいバトルに、TARAKO演じる謎の幼獣が再び「怪獣…殺す」の台詞が表す意味は?

2024/06/23 15:46 配信

アニメ レビュー

アニメ『怪獣8号』第11話が放送(C)防衛隊第3部隊 (C)松本直也/集英社

アニメ「怪獣8号」(毎週土曜夜11:00-11:30ほか、テレ東系列ほかにて放送/X(Twitter)にて全世界リアルタイム配信/ABEMA・ディズニープラス・FOD・Hulu・Lemino・TVer)の第11話「捕らわれた怪獣8号」が6月22日に放送された。正体がバレて本部に移送された日比野カフカ(CV.福西勝也)に対し、第3部隊の面々は何とか助ける手立てがないかと動く。一方、カフカの前には防衛隊長官・四ノ宮功(CV.玄田哲章)が現れる。ど迫力のバトルにSNSが沸くなか、謎の幼獣(CV.TARAKO)の台詞に注目する視聴者もいた。(以下、ネタバレを含みます)

カフカを仲間だと信じる第3部隊「レノがいい奴すぎて泣ける」


前話にて怪獣10号が仕掛けた余獣爆弾から第3部隊の仲間を助けるため、怪獣8号への変身を見せてしまったカフカ。後先のことは構わないカフカらしい行動だったが、やはり防衛隊に走った衝撃は大きかった。カフカは拘束され、日本防衛隊の本部施設に移送されることになる。防衛隊で活躍するという夢はついえ、さらには仲間を裏切ってしまった後ろめたさから、カフカは皆に顔を向けられないでいた。しかし、第3部隊には誰1人裏切られたと思っている者はいなかった。

「必ず戻ってくると信じてますから」と真っすぐな目を向ける市川レノ(CV.加藤渉)。移送されるカフカに向かい、保科宗四郎(CV.河西健吾)の号令で敬礼を送る第3小隊の全隊員。隊長の亜白ミナ(CV.瀬戸麻沙美)はカフカが人間であると証明するために、有利な証言を集めてくれているという。カフカが第3部隊を救ってくれたことを、皆が分かっていたのだ。ミナの隣を目指すというカフカの未来はまだ終わってはいなかった。

カフカを救うには、防衛隊の上層部にカフカが人間であると認めさせること。何より四ノ宮長官を説得できるかどうかがカギになるのは間違いないだろう。そのために各々動き出すカフカの同期たち。父への連絡に悩む出雲テックスの御曹司・出雲ハルイチ(CV.河本啓佑)、自衛隊の元上司に上へのつなぎを頼む神楽木葵(CV.武内駿輔)、防衛隊長官である父のもとにカフカの処分撤回を嘆願しにいく四ノ宮キコル(CV.ファイルーズあい)。ここにはそれぞれが抱えるバックボーンも現れ、静かだが、とても熱いシーンになっていた。

SNSには「ほんとに良い仲間。無事戻ってきてほしい、、、」「レノがホントにいい奴すぎて泣ける」「皆ちゃんと“日比野カフカ”を見てきた証拠!」などのコメントが集まる注目シーンに。一方で、カフカに人間の心臓はなく、そこにあるのは怪獣のコアであるという衝撃の事実も判明。「これ、カフカに知らせたらアカンやつや・・」「体はとっくに怪獣になっていたのか…」「それでもカフカを信ずると言い切るキコルちゃん!」など、視聴者も様々な反応を示していた。

アニメ『怪獣8号』第11話より(C)防衛隊第3部隊 (C)松本直也/集英社


謎の幼獣の敵は怪獣なのか? 深まる謎


一方、本部施設で拘束されるカフカの前に、四ノ宮長官が現れる。2号兵器を解放し、「怪獣8号の処理を開始する」と宣言する四ノ宮長官。仲間たちのもとに戻るには、カフカ自身も自分が人間であると証明しなければならない。そのために怪獣の力を制御しながら戦おうとするカフカだったが、中途半端な変身は全く通用しなかった。四ノ宮長官が放つ威圧は大怪獣クラス。攻撃を防ごうとするそばから、カフカの手足が吹き飛ばされていく。

迫力のバトルシーンは「怪獣8号」の見どころだが、四ノ宮長官の攻撃は強烈すぎる。全く相手にならないカフカの様子に、SNSには「キコルパパえぐっ!」「この人こそ人間ではない」「キコルパパが強すぎて中途半端8号じゃ話にならん」といったコメントが相次いで投稿される。そしてカフカも生き残るため、についに怪獣8号への完全変身を果たす。しかし、怪獣8号の様子はこれまでとは明らかに違う。今までのどこかにあった頼もしさが消え失せ、そこにあるのは暴走する狂暴な怪獣の姿だった。

このとき、第1話でカフカの体内に侵入し、カフカが怪獣8号に変貌するきっかけとなった謎の幼獣がカフカの前に再び現れる。SNSにはまたTARAKOさんの声が聴けたことを喜ぶファンの声が集まるが、ここで謎の幼獣が発した台詞は謎だった。

人間の敵は怪獣。怪獣の敵は人間である。しかし、「殺す…殺す…怪獣…殺す」と、カフカを取り込みながらも、謎の幼獣は怪獣に敵意を向ける。これは2号兵器を装備する四ノ宮長官に向けられた敵意だと思われるが、なぜ人間ではなく、怪獣に対してなのか。これに引っかかった視聴者は多くいたようで、SNSには「怪獣殺すだと!? 同類ちゃうん?」「幼獣は怪獣の敵なのか?」といった疑問の声が集まる。第1話では「ミツケタ」と、カフカを探していたような台詞だったこともあり、幼獣の正体、目的には謎が多くあるところだ。

また、カフカに意識はあるものの、体は全く言うことを聞かない状態のようなだ。果たして四ノ宮長官との対決はどのような決着を見せるのか。放送後のSNSには、「怪獣8号暴走モード!? 長官もまだまだ本気じゃなさそう」「これではますます怪獣である証明をしているようなもの。どうなる?」など、様々なコメントが寄せられている。

■文/鈴木康道

アニメ『怪獣8号』第11話より(C)防衛隊第3部隊 (C)松本直也/集英社