――シーズン1で思い入れのあるシーンや、思い出に残っている印象的なシーンやエピソードはありますか?
吉田:捜査一課のメンバーが集まってディスカッションをしているシーンがすごく好きでした。滝藤さんや光石さんが長い説明ぜりふを難なくこなして、絢斗くんがちゃちゃを入れて、最後に三浦さんが締めるという5人のバランスが絶妙に発揮されたシーンが毎話繰り広げられているので、そこは楽しみに見ていただきたいです。
三浦:ユースケ・サンタマリアさんが出ているエピソード(4話・10話)が印象的で好きです。ユースケさんと共演するのは初めてでしたが、たぶんああいう人なんだろうなっていうくらいハマっていました(笑)。
永山:捜査一課のシーンはカットを割らずに一連で撮影することが多く、せりふも難しかったので、(捜査一課のシーンを)撮影するビルに向かう時はいつもドキドキしていました。
あと僕の役は第3話まで女性関係のエピソード(彼女が精神を病んで自殺をしてしまう)があったので、憂鬱(ゆううつ)な気分から開放していく4話からが印象に残っています。
滝藤:僕も5人のチームワークが一番印象的です。居心地が良過ぎてもっと緊張感を持たないとなと思っていたほどです。
吉田:でも(5人のシーンは)一連で撮る緊張感がちょうど良かったですね。
滝藤:そうですね(笑)。
光石:5人のチームワークもそうですし、スタッフの皆さんとも本当に仲良くなったので、シーズン2でまた集結できるのがものすごくうれしいです。
そして6話が戦後の話で、フィルムを使っての撮影や美術や衣装・メークももちろんいろいろな部署が大変だったので、そういうスタッフの働きぶりもぜひ見てもらいたいです。
――ゲストの方々もすごく豪華な方々ばかりでしたが、特にこの方は印象に残っている、という方いらっしゃいますか?
吉田:6話にご出演された仲代達矢さん。本当に仲代さんのファーストカットを、モニター越しに見ていて心が震えましたね。本当に神々しくて神様と対峙(たいじ)しているようなそんな錯覚を覚えるくらいに何とも言えないカットだったんですけど。あの時のことはいまだに忘れないですね。
三浦:ユースケさん。役が立っていて、素晴らしかった。
吉田:対峙するのすごく嫌でしたね。何か飲み込まれそうで。あの現場にいらっしゃったユースケさんはどこか役の赤松に入っていたので、芝居をしていないところでもちょっと近寄りがたい雰囲気出していらっしゃいました。
すごく軽快におしゃべりはされるんですけど、醸し出す雰囲気が怖かったので、話題がくだらなければくだらないほど逆に怖かったです(笑)。
――最後に代表して吉田さんからあらためて、Blu-ray&DVDで初めて見る方への見どころと、シーズン2への意気込をお願いします。
吉田:オリジナル版の良さを踏襲しつつ、それに日本人らしい“情”の部分などが加えられて、日本で作る意味がある作品になっていると思います。
日本でもこんなドラマが作れるんだと世界に誇れる作品になっていると自負しておりますので、ぜひBlu-ray&DVDで何度でも見て楽しんでいただきたいですし、シーズン2の前に予習をしてOAを楽しみにしていただければと思います。
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