荼毘の覚悟を知った焦凍は「お前は俺が止める!」と宣言。そんな焦凍に荼毘は「中途半端の人形が!」と憤り、容赦なく攻撃を加えていく。だが、焦凍は「俺のことも見てくれててよかった」と返すのだ。
父であるエンデヴァーの期待に応えられなかった荼毘。対して焦凍はその期待に応えられるだけの能力を持っていながら父に反発し、母から受け継いだ“個性”だけでヒーローになろうとしていた。だが、「君の!力じゃないか!」というデクの言葉をきっかけに父から受け継いだ炎の力とも向き合うように。自分自身のあり方を模索し続け、生み出したのが新技「赫灼熱拳・燐(かくしゃくねっけん・りん)」だ。
自身の熱を極限まで高めて溜める、又は放出する必殺技「赫灼熱拳」。それを生み出したエンデヴァーは身体の熱を下げるために冷気を欲しがった。しかし、焦凍が作り出すのは熱と冷気が混ざり合い、相互に安定をもたらす炎。轟家に生まれたことを肯定しつつも、血にとらわれずなりたい自分になろうとしてきた焦凍ならではの大技だ。
その“冷たい炎”で兄を止めようとする焦凍。荼毘は「歪んだレールが正道に交わることはない!」と抵抗を見せるが、焦凍は誰も置いて行こうとしなかった1年A組の仲間たちを脳裏に浮かべながら怯まず立ち向かう。そして、「交わるよ、無理にでも。だから…止まってくれ」と“大氷海嘯(だいひょうかいしょう)”で荼毘を止めた。
二つの赫灼がぶつかり合う熱き兄弟対決に、視聴者からは「作画も演技もまるで映画のようなクオリティ」「こんな泣ける兄弟喧嘩はない」「全てが最高の神回でした」という声が挙がっている。
■文/苫とり子
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