BS松竹東急(全国無料放送・BS260ch)の放送枠「日曜ゴールデンシアター」では、6月30日(日)夜7時より、2021年9月15日に東京ガーデンシアターで行われた「さだ丼~新自分風土記III~ さだまさしコンサートツアー2021」を無料初放送する。そこで本記事では、さだまさしの魅力と共に、本コンサートの内容を紹介していく。
1973年にフォークデュオ・グレープとしてデビューしたさだは、1976年からソロ・シンガーとして活動を始め、「雨やどり」「関白宣言」「秋桜」「親父の一番長い日」「北の国から」など、数多くのヒット曲を生み出してきた。また、小説家としても「解夏」「眉山」「風に立つライオン」などを発表し、多くの作品が映画化、テレビドラマ化されるなど、デビューから51周年となる現在まで多彩な活動を続けてきた。
そんなさだが、セルフカバーアルバムの第3弾『さだ丼~新自分風土記III~』を発表したのは2021年4月21日のこと。デビュー当初からヒット作を生み出し続けてきたさだが、「この年齢で、今の声であの歌をもう一度解釈し直したらどうなるのか」とレコーディングに臨んだ。そして新たな生命を吹き込んだ楽曲たちには、原曲にはない深みや人生の年輪が刻まれている。
1作目、2作目と違って大きなアレンジ変更は行わず、基本的な印象を変えないことを前提に、“今のさだまさし”っぽさを出すために「道化師のソネット」など、いくつかの楽曲では少しキーを下げている。また、自身の代表曲とも言える「関白宣言」は、ほぼ弾き語りでレコーディングを行い、あとから弦のパートなどを追加。本人いわく、原曲を再現するのに苦労したという。
さらに、ほぼアコースティックギターだけの素朴な楽曲であった「北の国から~遥かなる大地より~」にフルオーケストラを取り入れて編曲し、長崎・普賢岳災害のチャリティーソング「SMILE AGAIN」では“肩に手をおいて頑張ろう”という思いから大きくキーを下げるなど、カバーならではのアレンジを盛り込んでいる。
2021年6月12日から2022年1月18日の約7カ月にわたって、39公演を開催した「さだ丼~新自分風土記III~ さだまさしコンサートツアー2021」。今回BS松竹東急で放送するのは、前人未踏のソロ4500回公演を目前に控えた特別公演「ほぼソロコンサート4500回ぐらい記念公演」だ。
2021年9月15日に東京ガーデンシアターで開催された同公演は、『さだ丼~新自分風土記III~』収録の14曲に、『アオハル 49.69』収録の「春夏秋冬」「誰もいない海」「空に星があるように」「傘がない」の4曲を加えた全18曲を披露。さだの冴えわたるトークはもちろん、「北の国から~遥かなる大地より~」や「道化師のソネット」といった涙を誘うような歌声と演奏を堪能できる。
後のインタビューでさだは、「今回歌ったのは1974年から2009年までに発表した曲です。納得できるセットリストになっていますので、『時間をかけてさだはこんな曲を歌ってきたのか』と知ってもらえたらいいなと思っています」とコメントしていた。
そんな本コンサートのセットリストは、1曲目から順に「春夏秋冬」「誰もいない海」「北の国から~遙かなる大地より~」「案山子」「道化師のソネット」「無縁坂」「桃花源」「天までとどけ」「にゃんぱく宣言」「関白宣言」「空に星があるように」「傘がない」「あなたが好きです」「聖夜」「しあわせについて」「SMILE AGAIN」「奇跡 2021」「いのちの理由」となっている。
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