高橋一生、オファーに「“うれしい”と“どうしたものか”が同時に…」<ブラック・ジャック>

2024/06/30 06:30 配信

ドラマ インタビュー

「正直“うれしい”と“どうしたものか”が同時に来ていたような気が」


――今回のブラック・ジャックという役をもらった時の感想を教えてください。

僕にはもう一人、大切な岸辺露伴先生という漫画家の「先生」がいるんです。なので、「別の先生」と言われたときはとてもうれしかったんです、「ブラック・ジャック」もとても好きな漫画ではあったので。

ただ、(高橋一生という)同じ肉体を通して演じることで、どうしても見る方々に「岸辺露伴だ」と思われてしまうかもしれないという思いはあったので、正直“うれしい”と“どうしたものか”が同時に来ていたような気がします。

――多くの人が知っている作品、キャラクターを演じるということに対して「怖さ」のようなものはありましたか?

その部分に関してはないんですけれど、単純にその差異が見えてしまったり、職業が違っても先生同士なので自分の中で区分けできるだろうかという感覚はあったかもしれません。

――今回のオファーを受ける際や演じる際に、高橋さんから何か提案したことやお願いしたことはありますか?

原作に準拠している形であってほしいということです。

ブラック・ジャック」が好きな方々が感じているブラック・ジャック像のようなものを平均化して自分の中に落とし込み、かつ自分が思っているブラック・ジャック像をどう上手く混ぜられるかということは、芝居をしながら考えていたところでした。

僕は、撮影のときモニターを見ないんです。カットがかかった後に自分の芝居を見るのが恥ずかしくて、毎回自分の芝居に「クソッタレ!」と思うので見ないようにしていて。なので、どういうアングルでどのように撮られているか分からないんです。

ただ、やっぱり「こういう見え方をした方がいい」ということはお伝えしました。高橋一生が、ではなくブラック・ジャックがいかにかっこ良く見えるか。今回はビジュアルも相まって、どうしたら服の機能やこの異形の感じを生かせるかを考えていたので、普段はあまり言わないのですが、珍しく言わせていただきました。

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