<肝臓を奪われた妻 最終回>伊原六花“優香”、周りの人々の愛で強く成長「大事なものは、絶対誰にも奪われることはない」

2024/06/30 15:42 配信

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優香は、光星(桐山漣)と勇気を出して向き合う (C)日テレ

「大事なものは、絶対誰にも奪えない」


復讐心が揺らいでいる優香の元へ、光星が汚職のデータが入ったUSBを奪いにやって来た。「もう充分奪ってきただろ」と、USBを渡すように迫る光星は、自分と同じように優香も他人から奪い、苦しみ悶える姿を見るのが好きな人間なのだ、と言った。優香は、中村家の人間が騙されるのを見るとスカッとしたのは事実だ、と認めた。だが、それは一瞬だけで残ったのは虚しさだった、と続けた。

それを聞いた光星は、彼女を「しょせん、奪われる側の人間」と嘲笑したが、「大事なものは、絶対誰にも奪えない。奪われることはない」と、光星の目を見て力強く告げた。春美や小栗、結人…大切な人たちと一緒に居る時の温かい気持ちは誰にも奪えないのだ、と。「奪えないものなんか、この世にあるわけがない」と否定する光星に、「あるのよ」と言いながら「もう私には必要ない」と、USBを手渡した。そして、「これでおしまい。さよなら」と静かなトーンで別れを告げた。

「小栗さんが居たから、無事に帰ってこられた」


その帰り道、心配して駆け付けた小栗に彼女は、小栗のおかげで光星にちゃんと向き合う事ができた、と礼を言った。「小栗さんが居てくれたから、こうして無事に帰ってこられたんです」とスッキリした笑顔で告げる優香に、彼は「おかえりなさい」と言い、彼女は「ただいま」と返して2人で笑い合った。

光星を号泣させた物とは


一方、USBを入手した光星は急いでオフィスに戻り、データを削除し始めた。最後のファイルを削除しようと開くと、それは結人が描いた、先日2人でケーキを食べた時の絵だった。光星は、ケーキのイチゴを取り上げた彼に「おすそ分け」と笑顔を見せた結人の姿と共に、先程の優香の「奪えないものがある」との言葉を思い出し、声を上げて号泣した。

結局、光星はこの汚職の件を自らマスコミに流し、裁かれる道を選択した。精神を病んだ弘子(加藤千尋)は病院で穏やかな表情で過ごし、入院中の聖子(櫻井淳子)の元には、彼女を騙して大金を奪った黒田(原田龍二)が見舞いに訪れている。光星の妻・るり子(水崎綾女)は娘と共に光星と暮していた部屋に戻ってきた。

婚約者・賢三を実は愛していた弘子(加藤千尋)は、彼にフラれたショックでメンタル崩壊…(C)日テレ


優香と小栗は…?


そして、優香は小栗と結婚。小栗、結人、春美に囲まれたウエディングドレス姿の優香は幸せそうな顔で笑っていた。途中、闇堕ちして悪い顔で弘子とるり子の醜い争いを高笑いで眺めていたり、心が折れて判断が鈍って光星とよりを戻そうかと考えたり…と、不安定で目が離せない優香だったが、小栗の真っすぐすぎる無償の愛のおかげで、前を向いて新たな一歩を踏み出すことができた。SNSでは「ハッピーエンドで良かった」との書き込みも多く見受けられた。

◆文=ザテレビジョンドラマ部

優香の大きな支えとなった小栗の存在(C)日テレ

桐山漣の「漣」のしんにょうの点は一つ