――今回、多部さんは青年貴族役ですが、どんな感じの作品になると思いますか?
多部ちゃん、とてもかわいらしい時もあれば、とても男らしい時もあるので、ぴったりかなと。「ライアーゲーム」では、役を作り上げるまでに苦労していたように思えます。
小日さんは映画でゲイの役をやっていらっしゃったのを見たことがあるんですが、演技をすることをすごく楽しんでいらっしゃる。だからこそ、苦労するんです。小日さんが「国民の映画」に出演されている時、僕が対談の連載を持っていてインタビューをさせていただいたんです。小日さん、とんでもないひどい役を演じていたらしくて…。「これはひどい。どうしようもないな」と思ったらしいんですが、役を愛さなきゃ演じられないので、愛していたみたいです。別に苦労話ではなくて、「愛さなきゃ演じられないんだよね」とおっしゃっているのを聞いて「あっ、やっぱり真面目な方だな。演じるのを楽しんでいる方だな」と思いました。
戸次さんはまた違うかもしれないですね。ナルシスティックな楽しみ方が入っているかもしれません (笑)。でも、皆さんお芝居を大好きでいらっしゃると思います。ルールを分かっていて、遊べる連中が集まった感じですね。
――このチラシ、かわいいですね。すごく楽しそうな感じが伝わってきます。
面白さが伝わってきますよね。「どうせなら、遊んじゃおうか」という感じが面白いですよね。とんでもなく奇妙な、でもゆかいな作品ができそうな気がします。原作者もぶっ飛んでいますからね(笑)。
――皆さん顔見知りなので、現場は和気あいあいとした楽しいものになりそうですね。
どうですかね!? これだけ(芝居)好きな人が集まっているので、みんな自分を惜しみなく最大限に出してくると思うんです。ある意味戦いになるかもしれませんね(苦笑)。舞台上で戦うのは好きなので、そういう意味では楽しみですね。多部ちゃんは人が怠けていたら怒りますもん! ストイックですからね。
いろんな役を演じて楽しむ俳優がいろんな役をやっているので、見ている方も楽しいかもしれないですね。白井さんは多分やりたいことを全部やると思うし、それに応えられる役者陣がそろっていると思います。
役者の勘で大変申し訳ないのですが、これきっと面白くなると思うんです! その要素がたっぷりあるし。私だけの話ですが、今まで培ってきたテクニックだとかを惜しみなく使って挑もうと思っていて。47歳の池田が、「おまえこんなことやってきたんだ。頑張ったな」と言ってもらえるような作品になればいいと思っています。きっと、とんでもない舞台になると思います!
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