9月7日(木)に第8話が放送される、木曜ミステリー「遺留捜査」(毎週木曜夜8:00-8:54テレビ朝日系)で、超マイペースな不思議キャラ刑事・糸村聡役の上川隆也と科捜研研究員・村木繁役の甲本雅裕による、初の対談が実現。毎回、糸村が科捜研を訪ね、無理やり遺留品の解析を依頼し村木はイライラしながらも結局鑑定を引き受けるという、劇中での2人の絶妙な掛け合いは、2011年のシリーズ当初からのお決まりシーンだ。同い年で小劇場出身と共通点の多い二人は、何を語るのか。
初めてとなる甲本との対談に上川は、「こうやって向き合ったことなどなかったので、据わりが悪いというか…妙にくすぐったいです」と明かした。一方甲本は、「会場に着いた瞬間、帰りたいなと思いました(笑)。長い間、共演させてもらってきたのに…ドキドキします」と少々緊張気味の面持ちで対談はスタート。
――まずは糸村、村木はお互いどんな存在だと思っているのでしょうか? 2人の分析を教えてください。
上川:……うーん。どんな存在なんでしょう。
甲本:もしかして、何とも思ってない、とか…?
上川:そんなことはないですが(笑)、糸村にとって“村木さんは村木さん”なのだと思います。明確な言葉にできるようなものではなく、シーズンを重ねていく中で積み上げられてきた関係なんだと思います。
甲本:確かに言葉で言い表せる関係性ではない気がしますね。村木は仕事上、「困ります!」ということは絶対に糸村さんに言っておかなくちゃ、という気持ちはあると思うのですが、実は人間的な部分では奥底で信頼関係があるような気がするんです。しかし、村木ってスゴク単純で引きずらない人ですよね。毎回やって来る糸村さんに新鮮に対応しているのですから(笑)。
――糸村、村木のやりとりはどんなふうに撮影されているのですか?
上川:台本を踏まえた上で、僕らが演じたらどうなるか2人で話し合い、それをたたき台として監督からも意見をうかがいながら、現場でためつすがめつ(※いろいろな角度からよく観察)して出来上がっていく形です。
甲本:僕が撮影前夜にふと思い浮かんだことを、当日「こんな感じはどう?」と楽屋を訪ねて持ち掛けることも…。上川くんはそれを受け止めてくれて、アイデアをどんどん乗せてくれるんですよ。
上川:すごく建設的な場だと思います。より面白く、楽しく、分かりやすくお届けするために、毎回、何ができるだろうかと、諦めることなく話し合っています。
甲本:僕としては糸村さんが科捜研に現れないと出番がないので、糸村さんが来るのを強烈に待っているんです。なので当たり前だけど、僕はもう強烈に2人での撮影が楽しみなんです!
上川:そこは僕も同じです。何が生まれるのか非常にワクワクする時間ですし、幸いなことに視聴者の皆さまから科捜研のシーンの感想をいただくことも少なくないので、次回への意欲にもつながります。そういう意味では視聴者の皆さんも含めたやりとりの中からシーンが生まれているような感覚があって、放送されるまで毎回毎回が楽しみなんです。
――2人のシーンは、ネット上でも「熟年夫婦みたい」などと大反響ですが?
甲本:それ…ハッキリさせたいんだけど、どっちが夫で、どっちが妻なんでしょう?
上川:えっ!? 気になるの、そこなの?(笑)。でもこんなふうに対談が実現したのも皆さんが盛り上げてくださったからこそ。それは、手放しでうれしいです。作品を評価していただくこととはまた違った意味で、とても高揚感を覚えます。「すごいぞ、村木さん!」という思いです。
甲本:僕、実は第4シーズンまで呼んでもらえるとは思っていなかったんです。京都にまで呼んでいただき、こうして応援していただけるのは本当に役者冥利(みょうり)に尽きます。
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