竹内涼真“世良”が「神に愛された悪魔」二宮和也“天城”を日本に連れて行くため大胆な賭けに<ブラックペアン>

2024/07/09 19:13 配信

ドラマ レビュー

「ブラックペアン シーズン2」第1話より(C)TBS

学会では会えなかったが、競馬場でようやく天城と会えた世良


学会で、垣谷の後に登壇する予定だった天城はドタキャンとなり、世良は手紙を渡すことができなかった。しかし、天城を探しにオーストラリアにやってきたというパク・ソヒョン(チェ・ジウ)と息子のミンジェ(キム・ムジュン)に会い、天城が競馬場にいることが分かりついに会うことができた。しかし、そこにいたのは、6年前に東城大を去った、世良の指導医・渡会征司郎と瓜二つの男だった。その彼が、世良の探していた天城だった。

驚きつつも、世良は天城に手紙を渡すが、「僕は日本に行かないよ。これ、スカウトでしょ? くだらない」と一蹴。ミンジェが母の手術をお願いすると、条件次第で受けると答えた。

その条件は、カジノのルーレットで黒か赤に全財産の半分を賭けて、勝ったら無料でオペを受けることができる。ただし、負けたらオペは受けられない。その病気が治せるのは世界に天城一人だけ。その条件を飲んだソヒョンは賭けを行うが負けてしまった。天城から出たのは「彼女は神に見捨てられたんだ」という冷淡な言葉だけ。

「ブラックペアン シーズン2」第1話より(C)TBS

“芸術”であるオペは「シンプルがゆえに難しい」


目の前の患者を助けたい。そういう医師としての思いを世良は天城にぶつけるが、「医者は医者を夢見てはいけない」とバッサリと斬り捨て、「オペを職人技と思ってるんじゃない? その考えだから無理なんだよ。オペは芸術だから」と自身の哲学を語った。

“芸術”であるオペは「シンプルがゆえに難しい」と世良に話し、「オペ見てく? 世界一シンプルで難しい僕のオペを」と言って、ある患者のオペに同席させた。

その患者こそが、賭けで負けたソヒョンだった。賭けに負けた後、賭け金(財産)をごまかしていたことを告白し、全財産を差し出すことを条件に再度賭けを行った。それによって天城の手術を受けられるようになったという。

天城「まだ君は神に見放されていない」


これまで見たことのないような手際の良さで行われる天城のオペを目の当たりにした世良は、“悪魔”と呼ばれる天城に「一緒に仕事をしてみたい」と懇願。

普通ならそんな世良の言葉など無視してしまうのだろうが、世良が指導医として「渡会」の名前を出した時、天城の表情が変わった。

それで二者択一の賭けを行うことに。なんと世良は「黒か赤か」ではなく数字の「10」の一点張り。結果は、黒でも赤でもない、緑の「0(ゼロ)」に。それを見た天城は「まだ君は神に見放されてない。なんだか面白そうだな。僕も日本に行こう」と、まさかの大逆転。天城が日本に行くことが決まるという急展開となった。

それにしても、渡会の名前を聞いた時、なぜ天城は表情を変えたのだろうか。瓜二つだが何か関係性があるのだろうか。医師としてのスタンスなどは少し分かったが、やはりまだ謎の部分が多い。SNSにも第1話を見た視聴者が天城と渡会の関係性を考察していたり、その謎が気になっているようだ。

◆文=ザテレビジョンドラマ部

「ブラックペアン シーズン2」第1話より(C)TBS