――収録中に、お互いに「助けられた」と思う瞬間はありましたか。
佐藤:僕が料理している間は、トークを樹くんに全頼みしてます(笑)。
田中:勝利は、想定していた通りに進めたいところとかマストの質問をしてくれる。相談はしてないけど、勝利がちゃんとやってくれるから、僕は台本読んでない。
佐藤:本当にそうですよね(笑)。樹くんはしっかり読んでいなくても、大筋は入ってると思うし、その場で聞く能力が高い人だと思います。僕はそういう脱線とかが苦手なので、ここもあべこべですね。
――番組の終盤には、おぎやはぎさんからのダメ出しやゲストからの手紙などもありますが、そこで得た知識やアドバイスは次回の参考になっていますか。
佐藤:人それぞれでしたよね。
田中:難しいよね。全員共通で使えるものって実はあんまりなくて、「これをやっとけば人から好かれる」みたいなことは全然ない。全員違うから。あとは、坂上さんや友近さん、石原良純さんとかがゲストに来てくれて、勝手にこっちが怖いイメージとか持ってたんだなと思いました。もちろんすごい人だとか先輩だってのはあるけど、礼儀はありつつ、もうちょっとラフでいいんだなと。
佐藤:そう思いますね。そこを気にしすぎなければもっと仲良くなれるんだとあらためて思いました。
――スタッフとの打ち合わせのシーンも映っていますが、事前準備はどれくらいされているんですか。
田中:本当に回によります。
佐藤:集まっての打ち合わせだけじゃなくて、家で唐揚げのレシピを改めて事前に作ってみたりとか、お笑い芸人の方がゲストだったらネタを見るとか、本を読んだりとかもしています。
田中:間宮くんの時は、コーヒーを選んだり、深煎りが好きっていう情報を得たりもあったけど、逆に良純さんの時は自分が準備することはあんまりなかったから本当に回によりますね。1日ぐらいで終わっちゃう時もあれば、これ用意できますかっていうラリーがあるときもあります。
――ゲストの方のおもてなしをするにあたって、ゲストの方の好みなどの情報はどのように調べていますか。
田中:ブログとかネットで調べたり、YouTube見たり、おぎやはぎさんから情報をもらったり。スタッフさんがいくつか調べてくれて、「○○が好きらしいですよ」と言われて、僕と勝利で調べて「好きらしいね。じゃあこういうのやろうよ」って言うこともあります。
佐藤:でもちゃんとハズれてる(笑)。
田中:そう。友近さんの回とかハズれた。魚肉ソーセージが好きだって本に書いてあったんだよね。
佐藤:好きなものの単語が表紙に書いてある本のど真ん中に、大きく「魚肉ソーセージ」って。
田中:これ絶対好きじゃんって思って、ネットでも調べてこれは本当だと思って出したら、1番好きな食べ物じゃなかったらしくて。
佐藤:全然テンション上がってなかったです(笑)。
田中:「ああ好きですけど…」みたいな。
佐藤:そういうのが本当にあるので、“自分たち調べ”がちゃんと出てますよね。
田中:本人に番組からアンケート取ってくれれば、多少は間違いないんですけどね。勘違いで嫌いな食べ物とか用意しちゃう可能性もあるから。
――今後の収録への意気込みや、楽しみにしてほしいポイントを教えてください。
佐藤:ゲストの方次第で、毎回違う番組を作ってるような感覚です。準備していることもありますけど、ほぼ即興の世界なのでドキドキ感とかハラハラ感があります。毎回本番前は「うまくいくかな?」と思うので、度胸を鍛えていけたらと思っています。
田中:勝利が言ったように、何がどうなるかわかんないので、この先の回全てをおすすめできるかはわからない(笑)。「あーダメだこりゃ」っていう回も生まれてくるだろうけど、その生々しさみたいなのが、血が通ってる感じがして逆にいいのかな。勝利と僕で一生懸命、その場で考えて頑張って成立させようとする様子が面白かったりするんじゃないかなと思います。僕たち的には見ないでほしいっていう回が存在するかもしれないけど、慌てふためく僕たちを楽しんでもらえたらと思います。
◆取材・文=水沢あすみ
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