阿部サダヲが、今田美桜が主演を務める2025年度前期の連続テレビ小説「あんぱん」(NHK総合ほか)に出演することが発表された。
連続テレビ小説第112作目となる同作は、「アンパンマン」を生み出した漫画家・やなせたかしと小松暢夫妻をモデルにしたオリジナル作品。戦前、戦中、戦後と激動の時代を生きたやなせと、やなせと共に生き、彼をけん引し続けた“ハチキンおのぶ”こと暢が、あらゆる荒波を乗り越え、“逆転しない正義”を体現した「アンパンマン」にたどり着くまでの人生を描く。夫・柳井嵩役を北村匠海が務め、脚本は連続テレビ小説「花子とアン」、大河ドラマ「西郷どん」の中園ミホ氏が担当する。
阿部が演じるのは“風来坊のパン職人”である屋村草吉(やむらそうきち)。どこからともなくふらりと高知にやって来た謎の男で、お金にうるさく口は悪いがパン作りの腕は確かであり、ヒロイン・朝田のぶ(今田美桜)と柳井嵩(北村匠海)の人生に大きな影響を与えていくという役どころだ。
「かりん」「こころ」以来の連続テレビ小説出演となる阿部は、「“風来坊のパン職人”という、とても魅力的な役!ワクワクしています!どこから来て、どこへ行くのか 目的は何なのか?などなど、今のところ謎がたくさんあって、台本をいただくのが楽しみです!」と期待と意気込みを語り、出演決定を喜んだ。
また制作統括の倉崎憲チーフ・プロデューサーは、「日本の朝には、阿部サダヲさんが必要です。朝ドラに阿部サダヲさんが出てくると想像するだけで、なんだか元気が湧いてくる気がしませんか?そんな思いから、オファーさせていただきました」と起用理由を語った。
また、番組ロゴも決定。デザインを手掛けたNHK映像デザイン部の伊達美貴子氏は「『あんぱん』の台本を読み、勢いがあり真っすぐでおちゃめなキャラクターの主人公・朝田のぶを文字であらわすとどうなるのかと思った時、やなせたかしさんの手書きの文字がまず頭に浮かびました」と制作過程を語り、「やなせさんの文字の特徴と彼の描く世界観を生かしながら、『あんぱん』で描いていくヒロイン・のぶの勢いをイメージしてロゴをデザインしました」と明かした。