柄本時生と今井隆文がドラマ初プロデュースした作品で、柄本と共に、賀来賢人、落合モトキ、岡田将生がメインキャストを務める、錦糸町を舞台にした過去の「汚れ」を掃除する掃除屋3人の人間ドラマ「錦糸町パラダイス〜渋谷から一本〜」(テレ東系)。8月2日(金)に4話が放送予定で、今ならTVerで1話~3話が無料配信中。まだ放送に追いつけるこのタイミングで、「錦糸町パラダイス」を振り返ってみよう。
東京・錦糸町を拠点にさまざまな清掃を請け負う掃除屋「整理整頓」。メンバーは社長・大助(賀来)、大助の幼馴染・裕ちゃん(柄本)、二人の後輩・一平(落合)だ。
大助らがいつも触れる錦糸町の音・景色の中に、5年ぶりの開催で盛り上がる「錦糸町音楽フェス」や、電柱や塀に貼られた謎のQRコードなどいつもと違う様子があった。そんな錦糸町を取り巻く出来事を、冷ややかな目で見つめる男(岡田)がいた。
初回では、過去の事故が取り巻く三人の関係性が描かれ、明るい日常にどこか陰りが見え隠れする展開となった。SNSでは「登場人物が多くて初回から色んな謎や布石が…」「いいドラマになりそうな」「勝手にワチャワチャ青春コメディだろっていう先入観でみたらぎゅっと心つかまれた」とコメントが寄せられていた。
大助、裕ちゃん、一平のこの日の清掃場所は、音楽アプリ会社「fabulous crew」のオフィス。社長・能(浅香航大)は残っているものは全て廃棄していいというが、オフィスを見回すと能ら社員の仲良さげな写真が。起業当初から子供の頃の写真まであり、三人は本当に廃棄していいのか躊躇してしまう。またほとんどの家具がレンタル品だったが、能はその事実をまったく知らず「なんにもわかってなかったんだな」とショックを受ける。
「fabulous crew」は能と幼馴染の牧田(橋本淳)と荒川(猪塚健太)が学生時代に起業した会社だと能は語る。最初は、能が借りた青山のマンションがオフィスだったが、開発したアプリがヒットし、すぐ軌道に乗り錦糸町へ移転した。しかし、突然ある事実が発覚し会社をたたむことになったと明かす。大助らは、“幼馴染三人で起業”という同じ状況の会社のなりゆきに、思わず自分たちを重ねてしまう。
2話では、平穏な日常が陰りをみせる不穏な展開が描かれた。SNSでは「じわじわいいぞ、このドラマ」「最後何が起きたのか気になりすぎる」とコメントが寄せられ、中でも無言のシーンが多い中で印象を残す岡田の演技は「せりふなしで怪しさ&ビジュアル満点」と反響を呼んでいた。
大助、裕ちゃん、一平は、車中でいつものようになみえ(濱田マリ)とかおる(光石研)の地元FMラジオ番組を聞きながら、フィリピンパブ「サラマッポ」の清掃に向かう。ひどく雑然としている「サラマッポ」は、違法な連れ出し行為、つまり売春をあっせんしていたことが発覚し、閉店に追い込まれた。
そんな事件の影響は店員にも及んでいた。錦糸町育ちのミカ(矢野あゆみ)は、店の裏の顔を知らぬまま働いていたが、実は母親がフィリピン人で日本国籍がない。この一件で不法就労が発覚し、母娘共にまもなく国へ強制送還されることに。その事実をミカは、幼馴染の喫茶店「デルコッファー」店長・心音(さとうほなみ)に打ち明ける。
第3話では意味深なせりふを残す蒼の姿や掃除屋の周りで少しずつ変化が起こっていく展開が描かれた。SNSでは「何も起こらないのに見ちゃう」「展開が気になる」といったコメントが寄せられていた。
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