大森南朋“江森”の窮地を救った少年の勇気ある告白「江森先生は悪くない!」<マウンテンドクター>

2024/07/28 16:42 配信

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宮本「自分は江森先生が最善を尽くしたと確信しています」


強引に退院させた結衣が自宅で倒れ、再び信濃総合病院に運ばれてきた。付き添ってきた父・健作は、また誤診があったのではないかと息巻いて「また家族の命を奪う気か? 1年前の時みたいに!」と大きな声で怒鳴り散らす。院内は騒然とした空気になってしまった。

興奮する健作を、江森が「落ち着いてください」となだめ、宮本も「自分は江森先生が最善を尽くしたと確信しています」とフォロー。それでも健作の怒りは収まらず、江森と宮本に高圧的な態度で「お前が殺したんだ!」と言葉を投げかける。

そこで、「江森先生は悪くない!」と声を発したのが、1年前に同じ事故に遭い、今もリハビリ中の少年・飯塚亘(森優理斗)だった。

菜月は自分で色を塗り替えていた


亘は、菜月が自分で赤を黒で塗りつぶしているところを目撃していた。江森が緊急に搬送する必要があるという赤と判断した患者は3人。菜月と亘ともう1人。救助隊のヘリで一度に搬送できるのが2人までというのを聞いた菜月は、亘らを助けるために自分の色を塗り替えた。

にわかに信じられない健作だったが、「妻に何があったんですか? 本当のことを話してください」と江森に尋ね、江森は事細かく伝えた。

まだ少年の亘に、菜月が亡くなった負い目を背負わせたくなかった。そして、命をかけて亘を救おうとした菜月の思いを守りたかった。そんな理由があり、江森は健作ら遺族から“人殺し”と言われても、言い訳せずにその言葉を受け止めてきた。

真実が明らかになり、訴えも取り下げられる


菜月自身の意思でトリアージの色を変えたが、江森は「それが医師としての私の判断でもあった」と言って、「倉持さん、奥さんを救えず、本当に申し訳ありませんでした」と深々と頭を下げた。

そこに、宮本らの懸命な処置によって、結衣の命が助かったという報告があった。事故の被害者でもある亘の勇気ある告白。江森から聞かされた“あの日の真実”。そして、江森の心からの謝罪。それらを受けて、健作は江森への訴えを取り下げることを決めた。

江森は、亡くなった菜月の意思を尊重し、助かった亘に負荷を負わせないために、あの日の真実を自分の中に閉じ込めようとしていたのだろう。そんな江森を助けるため、あの日見たことを明かした亘。「山に復讐したい」という江森の気持ちは簡単には揺るがないだろうが、今回の出来事は少なからず江森の中に響くものがあったはず。

SNSには「江森先生が悪い人でないことは分かったが何を考えているのかはまだ分からない」「江森先生、MMTに復帰してほしい」「江森先生は子ども思いのいい先生だった」といった、江森の印象が変わったという声が多く見られた。

◆文=ザテレビジョンドラマ部