北村匠海、ゼロから1を生み出すことに魅力「オリジナルに憧れ続けているのが僕の原点」<映画クレヨンしんちゃん オラたちの恐竜日記>

2024/08/09 08:30 配信

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夏の思い出は「日本横断の旅」

――夏休み映画として公開されます。北村さんにとって夏の思い出は?

学生のころ夏休みはDISH//(北村が所属するバンド)の活動に充てていました。当時のスタッフさんと僕は「水曜どうでしょう」の大ファン過ぎて、(番組の名物企画である)日本横断の旅をやりました。車だけで北海道稚内から鹿児島まで縦断するんです。チラシも配って。道すがら無料ライブをさせてもらったり、飛び入りでどこかのライブハウスで歌ったり…。しかも2回も日本縦断したんです。すごく濃い夏の思い出ですね。

――ビリーが恐竜にハマっていたように、北村さんが幼少期にハマっていたことはありましたか?

僕は子どものころからフィギュアが好きだったのですが、ビー玉やモールを使ってオリジナルの人形を作ることにハマっていたんです。ちゃんと精巧に手足や関節が動くように、結構しっかり作っていました。小学校低学年のころから、造形教室みたいなところに通っていて、そこで油絵や粘土でモノを作ることをしていたので、その影響があったのかもしれません。何かをゼロから1にすることがとても好きな子どもでした。

――芸能の仕事にも活きていますか?

そうですね。いまは主軸となっているのは俳優と音楽活動ですが、いろいろクリエイティブなことも興味があります。先ほど話したビー玉人形も、完全オリジナルで作っていたものだったのですが、何かを作り上げるというのは自分の性に合っていると思います。

――北村さんは非常にアンテナが広いなと感じるのですが、どんな出会いが北村さんを形成しているのでしょうか?

役者としてアーティストとしてなど、分野によって影響を受けた人はたくさんいるのですが、立ち返るとやっぱり絵だったのかなと思うんです。その中でもピカソはすごく自分のなかで残っています。僕が小学校5年生のとき『重力ピエロ』(2009年)という映画に出演して、岡田将生さんの幼少期の役を演じたんです。岡田さんが演じた春という役が、ピカソの生まれ変わりという役柄で。高校時代も美術の授業でピカソの模写とかもしていました。

子どものころから、あの独特の世界観に惚れていたんだと思います。オリジナルに憧れ続けているのが僕の原点なような気がします。

◆取材・文/磯部正和
撮影/友野雄
スタイリスト/Shinya Tokita
ヘアメイク/Asako Satori

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