テレビアニメ7期の地上波放送にあわせたオーディオコメンタリー番組「『僕のヒーローアカデミア』7期第12話TV地上波放送同時 敵<ヴィラン>コメンタリー」と、映画「僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ユアネクスト」の公開を盛りあげる特別番組「『僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ユアネクスト』公開記念【次は僕たちだ!】生特番」が、期間限定開設中の「僕のヒーローアカデミア」専門チャンネルにて8月3日に2本続けて独占放送された。オーディオコメンタリーでは、死柄木弔役の内山昂輝とオール・フォー・ワン役の大塚明夫が“役作り”について語ったのに加え、映画公開記念特番では、爆豪勝己役の岡本信彦と轟焦凍役の梶裕貴が生出演し、「届けろ!30秒プレゼン」と題したコーナーで、映画の魅力をPRするプレゼンバトルがくり広げられた。
内山、大塚によるオーディオコメンタリーでは、7期第12話(通算150話)で展開されるヒーローvs死柄木弔のバトルを見ながら「うぉぉ! かっこいい!」「このミリオの表情変化すごい!」と興奮の声をあげたり、これまでの物語を振り返ったりとトークをくり広げていく。
また、プロヒーロー・ミルコが登場した際には、大塚から「なんで敵<ヴィラン>じゃなかったのかな。みんな、敵<ヴィラン>の素質あるんだけどなぁ」と敵<ヴィラン>へ勧誘すると、内山は「ちょっと! いつでも誘おうとするじゃないですか」とアニメ本編でのオール・フォー・ワンさながらの言葉にツッコミつつ、「敵<ヴィラン>にもっといい人材、欲しいですよね」と本音をこぼし、笑いを誘う。
そして2人の話は、視聴しているアニメ本編よりも“役作り”についての話題に。第6期でオール・フォー・ワンと死柄木弔の意識がゆう合していくなかで、肉体は死柄木のためオール・フォー・ワンの口調で死柄木が話すという演出があり、大塚演じるオール・フォー・ワンに近づけるべく「明夫さんの声を家でひたすら聞いてました」と抑揚から息づかいまで、かなり研究したことを語った内山は、「抑揚のつけ方って、どう考えてるんですか?」などと役作りについて質問する。そのなかで、キャラクターを演じる際に大塚は「僕は1から作っていくタイプじゃなくて、人間ってみんな別の顔を持っているから、自分のなかで似たようなやつを呼び出して、芝居させてるって感じ」と答えた。
また、内山が「明夫さんは低くてどっしりした音のイメージが先行していたんですが、聞いてみると高い音にもいくんです。しかも呼吸も深いので、長セリフでひと息でこんな高さまでいくんだ、って。その高低のレンジが“あ、これは大変だな”って思いました」とオール・フォー・ワンになりきるまでの苦労を語った際には、大塚も思わず「ごめん!」と言う。しかし、そんな研究があったからこそ、オール・フォー・ワンの人格が見えかくれする第7期での死柄木弔を演じられていると語った内山は、「僕から俺へと一人称が変わったり、オール・フォー・ワンと死柄木が入り交じる感じを明夫さんの雰囲気を投入しようと思いながら演じているので、そのへんはすごく芝居に生きていると思います」「めちゃくちゃいい経験になりました! すごく勉強になりました」と語ると、大塚も笑顔で「それはよかった!」と返し、「今回の死柄木もすごい迫力だもんね」と死柄木の演技を絶賛した。
加えて、内山から「オール・フォー・ワンの“若返り”は、どう演じましたか?」「こういう長期連載で、キャラクターがどんな変化をたどっていくのかわからない時、どうしていますか?」などと質問を続ける。
また、「悪役って、ストレートに作品を楽しんでる人からすると“もうあいつ嫌い!”ってなるわけじゃないですか。それが正解なんですけど、仕事をがんばればがんばるほど、成功すればするほど嫌われるっていう……(笑)」と話し、「悪役はやっていてどうですか?」と尋ねた内山に、大塚は「悪役、楽しいですよ」と即答する。「まぁ、そう言われて、嫌われてなんぼじゃない? それが勲章だと思ってがんばってやってます」「こんなやつ、どうなってもいい!って、視聴者が思ってくれればうれしい」と“敵<ヴィラン>”としての心がまえを語る大塚に、内山も「確かにそうですね」と何度も首を縦にふっていた。
そして、あっという間に番組は終わりの時間になり、ふたりの深い芝居トークにコメントも盛りあがりを見せていた。
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