<僕のヒーローアカデミア>予想だにしないピンチ到来… ヒーローたちの決死の覚悟に「みんながMVP!」と賞賛

2024/08/10 10:00 配信

アニメ レビュー

アニメ『僕のヒーローアカデミア』第150話より(C)堀越耕平/集英社・僕のヒーローアカデミア製作委員会

ヒーローたちの決死の覚悟が紡ぐ未来


アメリカのNo.1ヒーロー、スターアンドストライプ(CV:朴ロ美)が死柄木との対戦で命を落としたことで世界は大きく揺れていた。各国は自国を守るために死柄木を倒すことよりも取り入る方向性にシフトチェンジし始める。

アメリカもその動きを見せ始める中、スターの決死の戦いを見届けたアグパー司令(CV:山口恵)は大統領に強く抗議。「少年少女は大人を見て育つんだ」「大人はその少年たちを支え共に紡ぎ、そしてまた次へーー」「その為にヒーローは力を行使してきたんじゃないのか!!」という熱い言葉が胸を打った。

そして、その言葉通り、大人たちが次々とピンチの中で立ち上がる。最初に動いたのは、「天空の棺」にいるエッジショット(CV:鎌苅健太)だ。体を薄く細く引き延ばせる“個性”で、どこにでも忍び込む忍者ヒーロー。研鑽を重ね、縫合糸レベルにまで身体を細く引き伸ばせるようになったエッジショットは「今、止まった心臓は我々が決して失ってはならぬ命だ!!」と、爆豪の心臓に忍び込み、内からの心肺蘇生を試みる。

しかし、これは捨て身の技。エッジショットの身体は流血が止まるほどに引き締まり、徐々に生命は削られていく。だが、それも覚悟の上で爆豪=若者の命を救おうとするエッジショットが、その回で最も活躍したキャラを視聴者の投票により選ぶ「MVヒーロー」#ヒロアカMVPで1位に選ばれた。

そんなエッジショットに触発され、ボロボロの身体で死柄木に食らいついていったミルコ(CV:木下紗華)。爆豪の攻撃によるダメージが徐々に効いてきたこともあり、死柄木は窮地に。しかし、そのストレスにより死柄木の身体は“最適な形”を導き出す。次々とヒーローたちが倒されていく中、死柄木に唯一見向きもされなかった通形ミリオ(CV:新垣樽助)は為す術を失っていた。そんな中、マンダレイ(CV:川崎芽衣子)から雄英校舎を囲む電磁バリアを一瞬解除するため、二秒持ち堪えるように指令が入る。それは、あるヒーローが到着したことを意味していた。

その時、ミリオが思い出したのはサー・ナイトアイ(CV:三木眞一郎)の言葉だ。「元気とユーモアのない社会に明るい未来はやって来ない」。その言葉を胸に、「桃がなってるよ!!」と死柄木の前にお尻を突き出したミリオ。死柄木が一瞬怯んだ間に、雄英に到着したのがデクだ。その姿を死柄木が認識した瞬間、デクは“SMASH”を打ち込む。“侵す者”敵(ヴィラン)と、“禦ぐ者”ヒーローの息もつかせぬ攻防戦が描かれた第150話。放送後、SNSは視聴者からの「自分の命に変えてでも紡いでくれるエッジショットめちゃくちゃカッコ良すぎて泣いた」「ミルコの足掻き素晴らし過ぎる」「ナイトアイが認めたユーモアで2秒の未来を稼いだミリオカッコよかったよ」「みんながMVP!!!」と各ヒーローへの賞賛の声で溢れた。

※朴ロ美のロは、正しくは王へんに路

■文/苫とり子

アニメ『僕のヒーローアカデミア』第150話より(C)堀越耕平/集英社・僕のヒーローアカデミア製作委員会