趣里“猫田”の過去が明らかに…背中を押したのは二宮和也“渡海“だった「変なことしたいなら医者になれ」<ブラックペアン>

2024/08/25 13:03 配信

ドラマ レビュー

渡海が「ちょっと猫拾ってきたんですけど」と言って病院長の佐伯に猫田を紹介した(C)TBS

渡海「ちょっと猫拾ってきたんですけど」


患者の命を救おうとした行為。しかし、それは看護師として越えてはならない一線だった。維新大を退職した猫田を東城大に連れてきたのは、渡海(二宮和也)だった。猫田の看護師としての腕を見込んでいた渡海は、思わぬ形で維新大を辞めることになった猫田をすぐに引っ張り、「ちょっと猫拾ってきたんですけど、みてもらっていいですか?」と、病院長の佐伯(内野聖陽)に取り継いだ。

猫田が維新大を辞めた理由を知っている早川にとって、まだ看護師を続けている猫田を快く思っていないようだが、ここでハプニングが起こった。

東城大の院内で早川が倒れてしまったのだ。冠動脈に瘤ができていて、それが破裂してしまうと大出血して命に関わることになる。それと、瘤の中に血の塊ができて冠動脈を塞いでしまう可能性もあるという。

看護師である猫田が再び医療行為を行おうとする


早川のケースだと、ダイレクトアナストモーシスが一番適したオペとなるが、天城はゴルフで右手を痛めてしまい、早くて3日後しかオペができない状態だった。

その3日間保たせるために、エルカノダーウィンを使って応急的な措置をとることに。そして無事にオペが終わったと思ったが、エルカノダーウィンが暴走してしまう。猫田がいち早くそれに気付いてエルカノダーウィンを止めたが、誰も機械の暴走だと気付いていない。医師たちによって早川の止血もうまくいったが、猫田は再び立場が悪くなってしまった。

応急処置のオペを終えた早川だったが、夜に容態が急変。医師たちはすぐにやってきそうにないが、出血が多く、早く処置しないと命に関わってくる。

そんな時、猫田が「オペするしかないでしょ。術後出血の応急処置するよ」と言い、「私は誰も死なせない」と、意を決してオペを始めた。

猫田「私は、悪魔のような医者を目指します」


駆けつけた医師・高階(小泉孝太郎)は「患者から離れるんだ! これは医師にしか許されていない医療行為だ。医師でないあなたが絶対に踏み込んではいけない領域だ」と叱りつけるが、猫田は「医者です」と返答。

そこに天城が登場し、猫田が看護師の仕事をしながら医学部で学び、医師国家試験に合格していたことを明かす。猫田の背中を押したのは渡海だった。「こっち(東城大)でも変なことするなよ。変なことしたいなら医者になれ」と猫田に助言し、縫合の練習などにも付き合い、猫田に新たな道を踏み出させた。

猫田が「私、医者になるまで絶対に諦めません」というと、渡海は「まぁ、そう気張るな」と声をかけていた。その言葉からも渡海の優しさを感じる。

猫田は東城大を辞めることになった。しかし、それは維新大の時とは違って、海外の病院から“医師”として呼ばれたからという名誉ある退職だった。こっそりと去ろうとする猫田に、天城は「あなたなら必ず、いい医者になれますよ」とエールを送るが、「そんなのには興味ありません」とバッサリ。そして、猫田は天城を見て「私は、悪魔のような医者を目指します」と伝えた。

猫田は天城のことを“嫌い”と言いながらも、医者としての才を認めているのだろう。「お世話になりました」と天城が声をかけると、猫田も「お世話になりました」と返したが、その時に2人とも笑顔がこぼれた。

◆文=ザテレビジョンドラマ部