成田凌“冴木”の豹変、佐藤大樹“鈴木”の煽り…2人の俳優が見せた演技にしびれる<降り積もれ孤独な死よ>

2024/08/12 16:32 配信

ドラマ レビュー

取調室で向き合う冴木(成田凌)と鈴木(佐藤大樹)(C)井龍一・伊藤翔太/講談社 (C)ytv

成田凌主演のドラマ「降り積もれ孤独な死よ」(毎週日曜夜10:30-11:25、日本テレビ系/Hulu・TVerにて配信) の第6話が8月11日に放送された。2017年に起きた灰川邸事件の真犯人が確定。その衝撃のなかで、成田と佐藤大樹が圧巻の演技を見せた。(以下、ネタバレを含みます)

予測不能な結末へ誘うヒューマンサスペンス


同ドラマは、原作・井龍一、漫画・伊藤翔太による同名コミック(講談社)をベースに、オリジナル要素を付け加えて映像化。

13人の子どもたちの白骨死体が見つかった、通称・灰川邸事件から7年。一人の少女の失踪事件をきっかけに、灰川邸事件の現場に残されていた謎のマークが再び浮かび上がる。過去と現在、2つの事件の謎が降り積もる中で真相が紐解かれていく、スリリングなヒューマンサスペンスだ。

凄惨な事件を捜査する主人公の刑事・冴木仁を成田、冴木の前に現れる謎の女性・蓮水花音を吉川愛、事件が起きた屋敷の持ち主で容疑者でもある灰川十三を小日向文世が演じる。ほか、冴木の先輩刑事・五味明日香を黒木メイサ、冴木の後輩刑事・鈴木潤を佐藤大樹(FANTASTICS from EXILE TRIBE)、花音と同じく灰川邸に住んでいて生き残った子どもであり、冴木の腹違いの弟である瀧本蒼佑を萩原利久、2024年の現代パートでの週刊誌記者・森燈子を山下美月

「降り積もれ孤独な死よ」第6話より(C)井龍一・伊藤翔太/講談社 (C)ytv

灰川邸事件の真犯人が動機を明かす


花音と蒼佑を拉致した鈴木。一方、冴木は灰川の日記に書かれていた灰川の実の息子の名を知り、そして五味は灰川邸で取り替えられた絵画を購入した人物に行き当たり、容疑者に浮かんだのが鈴木だった。

衝撃の第6話は、鈴木が花音たちに自分の過去や犯行の詳細を明かして命を奪おうとする様子、また冴木たちが鈴木のことを証明するための捜査に奔走する様子が描かれ、緊迫感が続いた。

鈴木は灰川の実の息子でありながら児童養護施設で育ち、灰川に会いに行っても拒否されたのに、なぜか血のつながりのない花音たちが家族として灰川と一緒に暮らしていた。求めた愛を得られなかった憎しみは、子どもたちに向かう。あえて警察官になった鈴木は、すでに大人になっていて行方をつかみにくかった花音や蒼佑ら6人を除き、幼かった13人の子どもを探し出して、灰川邸の地下室に閉じ込め、餓死させたのだった。

「降り積もれ孤独な死よ」第6話より(C)井龍一・伊藤翔太/講談社 (C)ytv