細田佳央太が主演を務めるドラマ「七夕の国」の最終話が8月8日、ディズニープラスにて配信が開始された。完結を記念し、キャスト&監督陣がメイキングと共に「七夕の国」を振り返りその思いを語る特別映像が公開された。
同作は、「寄生獣」で知られる漫画家・岩明均による同名漫画を実写化。物に触れずに小さな穴を開けるという役に立たない“超能力”を持つ大学生・南丸洋二(通称:ナン丸)を主人公に、不気味な超常ミステリーの物語が繰り広げられる。
主人公・ナン丸を細田が演じるほか、ナン丸が訪れる里で暮らす東丸幸子に藤野涼子、幸子が恐れる兄・東丸高志に上杉柊平、ナン丸と共に謎を追う大学の助教授・江見早百合に木竜麻生、ナン丸が通う大学の教授で失踪してしまう丸神正美に三上博史、多くの謎を持つ丸神頼之に山田孝之が扮(ふん)する。
原作が連載されたのは1996年から99年。監督やプロデューサーはリアルタイムでその衝撃に触れたというが、主演の細田をはじめ、藤野涼子や上杉柊平といった若手俳優陣は、連載が終了してから作品に触れた。
「あまり時代感を感じなかったというか、現代風にアレンジするとなっても違和感はないと思った」と細田が話すように、時代を超えても普遍的な魅力を放つ漫画に藤野は作品を読み終わるとその衝撃に脱力をしてしまったという。また、学校の図書室で原作と出会ったという上杉は、当時の作品への印象と、大人になってから読み返したときの印象が大きく違ったようで、作品のもつ複数の魅力に触れたそうだ。
一方、連載当初から原作のファンであった監督とプロデューサーの実写化への思いは相当に強かった。「脚本自体も原作からそのまま本に起こしたよう」と細田が感じたように、丁寧に作りあげられた脚本は、配信が開始されると、原作ファンからの評価を多く集めた。特に瀧が意識したのが”原作のトーン”。「ダークなトーンとナン丸のキャラクターのライト感。マイナーな空気感をなくさないように心掛けた」という。
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