水川あさみ“道上”、高岡早紀“浩子”との直接対決は完敗だったが新たな事実に辿り着いた<笑うマトリョーシカ>

2024/08/19 21:41 配信

ドラマ レビュー

清家からのメモに書かれていたのは「くれぐれも無茶しないで」という言葉 (C)TBS

清家からのメモには「くれぐれも無茶しないで」というメッセージが


言われっぱなしで終わるわけにはいかない道上は、「夫が待ってるので」という浩子の言葉から再婚していることを知り、後をつけて家と現在の夫の姿を確認した。

後輩記者の青山(曽田陵介)から連絡があり、清家が故郷の松山に戻り、佐々木の店「春吉」で会食する予定だと知らされた。すぐに道上は店に向かうが、清家はすでに帰ってしまっていた。

しかし、道上のSNSのポストで、道上が愛媛に来ていることを知っていた清家は、佐々木にメモを託していた。その内容は「くれぐれも無茶はしないで」というもの。

佐々木から、翌日、支援センターで清家が公演を行う予定だと聞き、道上は清家に会うために支援センターを訪れた。

支援センターで、清家の支持者たちからの猛反発を受ける


支援センターに到着した道上だが、清家の政策に批判的なジャーナリストだと言われ、支持者たちから猛反発を受けてしまう。「帰れ!」の大合唱の中、清家自身が現れ、騒ぎは収まったが、「無茶はしないでって、伝えたはずですよ。気をつけて」と清家から忠告される。

愛媛では、浩子に会うことができて、彼女が再婚していることも知った。そして、清家とも会うことができた。多く会話を交わすことはできなかったが、清家のメモと言葉はまた今後ヒントになることもあるのではないだろうか。

山中が浩子のホステス時代を調べた中で現れた新事実


道上が愛媛に行っている間に、山中(丸山智己)は銀座でホステスをしていた頃の浩子について調べていたが、その時に店で名乗っていた名前が「劉浩子」だったことが判明した。亜里沙が脚本のペンネームに“劉麗蘭”の名前を使っていたことを思い出した道上は、それが浩子の本名なのではないかと考えた。浩子の親戚の家があったという御徒町の中華料理店を訪ね、浩子の母、つまり清家の祖母が“劉英華”という名前の中国人だということに辿り着いた。

清家が政治家を目指すきっかけとなったのは祖母。その祖母は中国人であることが、清家の政策の中で在留外国人に関する問題が大きいことに表れているのではないだろうか。祖母の劉英華が酔うたびに言っていた“封筒”“空調”に似た中国語の意味が「復讐」だったことも分かり、点と点がつながっていく。

浩子の過去が少しずつ明らかになってきたが、祖母の存在など、まだまだ謎な部分が多い。道上が次はどこから切り込んでいくのか楽しみだ。

◆文=ザテレビジョンドラマ部

※兼高の高は正しくは「はしご高」