名作映画や注目の舞台、さらに話題の海外ドラマまで網羅するCS放送「衛星劇場」。9月も人気俳優・田中圭出演の舞台を始め、吉田鋼太郎が演出を務めた舞台や、ジョン・ヨンファ(CNBLUE)のライブなどTV初放送のコンテンツが目白押しだ。なかでも特に注目したいビッグタイトルを、まとめてピックアップしていく。
9月29日(日)夜7時からは舞台「Medicine メディスン」が放送される。アイルランド生まれの劇作家・脚本家エンダ・ウォルシュの最新作の日本初演舞台だ。
ウォルシュはこれまでも、舞台「バリーターク」や「アーリントン」の作劇、映画「ONCE ダブリンの街角で」舞台版でのトニー賞ミュージカル脚本賞受賞や、デヴィッド・ボウイの遺作のミュージカル「ラザルス」の脚本執筆といったニュースに登場し、日本でも注目されてきた。
最新作「メディスン」は2021年8月のエディンバラ国際フェスティバルでの初演を皮切りに、9月にゴルウェイ国際アーツフェスティバルで、11月にはニューヨークでも上演して高い評価を得た。イギリスの新聞各紙に絶賛のレビューが掲載され、瞬く間に演劇界を席巻したことも記憶に新しい。
演出はこれまでも「バリーターク」『アーリントン』〔ラブ・ストーリー〕を手掛けてきた白井晃。キャストには田中をはじめ、奈緒、富山えり子という魅力的な俳優陣が揃った。
出演者は3人の俳優と、1人のドラム演奏者のみ。シアタートラムの空間で繰り広げられたユーモアと不安が混在する圧巻の世界を映像で送る。
本編終了後には、田中圭、奈緒、富山えり子のアフタートークも放送される。
●「Medicine メディスン」あらすじ
病院らしき施設のなかの部屋。パジャマ姿のジョン・ケインが入ってくる。 そしてまもなく、ドラム奏者、メアリーという名前のふたりの女性、 老人と巨大ロブスターがやって来る… (2024年5月6日～6月9日 シアタートラム他)
9月23日(月)夜5時30分から放送されるのは、吉田鋼太郎が新しく立ち上げた「彩の国シェイクスピア・シリーズ2nd」の記念すべき第一作。シェイクスピア不滅の金字塔『ハムレット』だ。
シンプルなセットがゆえにキャスト1人ひとりの芝居が引き立つ構成となっており、開幕から連日補助席を販売するほどの注目を集めた同作。ただならぬ熱量で観客を魅了した。
タイトルロールを担うのは吉田からの信頼も厚く、満を持して大役に挑む柿澤勇人。第31回読売演劇大賞と第49回菊田一夫演劇賞を受賞した柿澤だけに、ハムレット役の演技についても高い評価を得ている。
吉田は演出とともに、ハムレットの仇敵である叔父のクローディアス役を務めた。さらにハムレットの恋人・オフィーリア役に北香那、ハムレットの親友・ホレーシオ役に白洲迅、オフィーリアの兄・レアティーズ役に渡部豪太、ノルウェー王子・フォーティンブラス役に豊田裕大、オフィーリアとレアティーズの父でありデンマーク王の顧問官・ポローニアス役に正名僕蔵、ハムレットの母・ガートルード役に高橋ひとみなど、新シリーズの開幕に相応しい清新な顔合わせが実現。
また衛星劇場では「'24年公演「ハムレット」2作品放送！ シェイクスピア原作舞台特集」と題し、本作の他にも「PARCO PRODUCE 2024『ハムレットQ1』」「PARCO PRODUCE 2021『ジュリアス・シーザー』」「PARCO PRODUCE 2023『新ハムレット～太宰治、シェイクスピアを乗っとる!?～』」などを放送する。
●「ハムレット」あらすじ
父であるデンマーク国王が急死、叔父・クローディアスが母・ガートルードと結婚、新国王になったことを受け、苦悩するハムレット。父の亡霊と対面したハムレットはクローディアスが父を毒殺したのだと知り、復讐を企てる。(2024年5月7日～26日 彩の国さいたま芸術劇場大ホールほか)
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