<南くんが恋人!?>ドラマGPが飯沼愛&八木勇征を絶賛「2人が演じるからこそ、ちよみと南くんの“儚さ”が余計に強くなっている」

2024/09/07 06:00 配信

ドラマ インタビュー

9月10日(火)に最終回を迎えるドラマ「南くんが恋人!?」について、服部宣之ゼネラルプロデューサーを直撃(C)テレビ朝日

飯沼愛主演、八木勇征らが出演するドラマ「南くんが恋人!?」(毎週火曜夜9:00-9:54、テレビ朝日系)が、いよいよ9月10日(火)に最終回を迎える。内田春菊の人気漫画「南くんの恋人」を原案とする本作は、テレビ朝日でも1994年に高橋由美子&武田真治、2004年に深田恭子&二宮和也のコンビでドラマ化されてきたが、今回は主人公・ちよみ(飯沼)ではなく、“南くん”こと南浩之(八木)が15センチの手のひらサイズになってしまう“男女逆転バージョン”として描かれ、大きな話題を集めてきた。

今回WEBザテレビジョンでは、番組を手掛ける服部宣之ゼネラルプロデューサーにインタビューを敢行。これまで度々映像化されてきた本作を“リブート”させた理由や、本作を形作る中で脚本・岡田惠和氏と交わしたやり取りや「岡田惠和脚本」の魅力、そしてちよみと南くんを演じた飯沼愛八木勇征の現場での様子など、さまざまなことについて語ってもらった。


“男女逆転バージョン”のきっかけは「その構図だから描けること」への期待感


――改めてになりますが、今回往年の名作を「南くんが恋人!?」という形でリブート、復活させたのはどういった思いからだったのでしょうか?

このドラマの脚本を作られている岡田惠和さんとは、結構恒常的にいろんな企画のやり取りしてるんですが、ちょうど2~3年前くらいに「今『南くんの恋人』をやったら」みたいなタラレバの話をしていて。その時に、「今だったらやっぱり“男女逆転バージョン”だよね」となったんです。

なぜかと言うと、昔はやっぱり「男の子が女の子を守る」っていう構図がある種普遍的な価値観で、「小さくなる」っていうのはそのメタファー(暗喩)なんじゃないかという。だとしたら、今の時代にその形で行くよりは、むしろ「女の子が小さくなった男の子を守る」という構図の方が、何かテーマ性というか、伝えられるメッセージとしては大きいんじゃないかという話になったんです。

「じゃあちょっとそういった企画考えてみますか」と言って、そこで一旦話が止まっていたのですが、今回火曜夜9時の枠で新しい企画をと考えた時にちょうどその話を思い出して。それで岡田さんに相談して、飯沼愛さん主演で企画を進めていきました。飯沼さんのひたむきな姿が、ちよみの健気な姿に重なって、すごく良かったです。


――今回のドラマ化にあたって、原作者である内田春菊さんにもお話をされているかと思いますが、お伝えされた時の反応はいかがでしたか。

いざこのドラマをやろうって決めた時、すぐ内田さんのところにお会いしに行ってご説明したら、内田さんも喜んでくださって。大乗り気というかすごく好意的に受け止めてくださったんです。というのも、実際内田さんも「南くんは恋人」という男女を入れ替えたバージョンを短編で描いていらっしゃって。

ただ、今回はそれを原作するのではなく、「南くんの恋人」が持っている世界観とか、「南くんは恋人」が持っているストーリーの面白さとか、そういったものすべてを「原案」という形でお預かりさせていただいて、設定も含めて岡田惠和さんとゼロから作っていきたいとお話ししたら、そこも含めてすごく乗ってくださったので、今回の形に至りました。

「南くん…ちっちゃ!」というちよみ(飯沼愛)の言葉が印象的な、手のひらサイズの南くん(八木勇征)との初対面シーン(C)テレビ朝日


男女を逆転させることで変化した「愛の形」


――本作でのちよみは、初めは “地元のスター”である南くんの恋人として自分が不釣り合いなように感じ、常に「守られる側」の存在に甘んじていた状況から、南くんを「守る側」となることで意識が変化していきますが、男女の立場を逆にしたことによって新たに盛り込んだところや変えたところ、強く意識した部分はどういったところでしょうか。

まさしく今おっしゃったことが、今回のドラマにおける大きなポイントの一つです。いわゆる自己肯定感が低くて、どちらかというと彼氏の裏に隠れていた女の子が、立場が変わったことによって逆に自分自身抑えていたものを開放したり、そこから芽生えていく責任感だったり、またより強くなっていく自分に気づいたり、そういった姿をまず描いていきたいなと思っていました。

男女を逆転させることによって、今まで過去4回映像化されてきた時とは「愛の描き方」がちょっと違うんだろうなという気はしていて。これまでの「南くんの恋人」は、やっぱり思春期の男女ですし、もう少し自分たちが持ってる「欲」というものにまっすぐなんだろうなという気がしていたんです。

男性が大きくて女性が小さい(という状況)って、やっぱり男性の方がちょっと悶々とするというか、そこの部分で大きいんじゃないのかなって。その点で女性の方が大きいとなると、そういう「欲」の部分よりも「この小さい生き物を守らないといけない」とか、そういう責任感が強く出るのかなということは、岡田さんとも話していました。

そこにいろいろな愛の形を足していくことが、今回の新たな挑戦でもありました。ちよみや南くんから見た家族や周りの人々に対する愛だったり、家族から見たちよみに対する愛だったり、南くんに対する愛だったり、そういうさまざまな「愛の形」を詰め込んでいます。