<南くんが恋人!?>ドラマGPが飯沼愛&八木勇征を絶賛「2人が演じるからこそ、ちよみと南くんの“儚さ”が余計に強くなっている」

2024/09/07 06:00 配信

ドラマ インタビュー

「飯沼さんは(芝居における)度胸の良さをすごく感じます」


――物語のメインキャストお二人についてもお話を聞かせていただければと思います。まずは、ちよみを演じられている飯沼愛さんの現場での様子や、撮影をご覧になって感じたことを教えてください。

飯沼さんのお芝居にかけるひたむきな姿、お芝居に関することや、現場での立ち居振る舞いなどをしっかりメモされているその真摯な姿勢に、スタッフ一同、本当に感心しています。あと、飯沼さんの顔が日に日に「座長の顔」になっていくんです。日々現場を引っ張っていく中でどんどん顔が凛々しくなられていって。

ちよみが15センチの南くんと過ごす中でたくましくなっていくように、飯沼さんは座長として「南くんが恋人!?」を引っ張っていくうちに、やっぱり知らず知らず「真ん中に立つ人」の顔になってくるんですよね。

そこには当然陰ながらの努力というか、僕らが知らないところでの努力もたくさんあると思いますし、お芝居についてもきっといろんな試行錯誤、悩みを繰り返しながら今カメラの前に立ってると思うんですが、その責任感も含めてちゃんと表情に現れていて、「すごいな…」と感じています。


――会見の時も、加賀まりこさんが飯沼さんの演技や振る舞いを大絶賛されていたので、特に堀切家での家族のシーンなどは雰囲気が良いんだろうなと、キャストの皆さんのお話しぶりから感じていました。

飯沼さんは芝居の度胸が良いんですよね。もちろん「度胸が良い」というのは、ただ精神的に(臆せず行ける)ということではなくて。先ほどもお話ししたように、きっと(ちよみとしての芝居を)裏付けするだけの努力を一人でしているんだと思うんですが、いざ芝居で加賀さんとか木村さんとかと向き合った時に、ポンってせりふを言い放てる強さや、「あ、ここでそのリアクションするんだ」っていう度胸の良さをすごく感じます。

「座長」として、ちよみとして、ドラマを引っ張っていった飯沼愛(C)テレビ朝日


「八木くんは画面から伝わってくる熱量がちょっと違うなって思います」


――一方、南くんを演じている八木勇征さんには、視聴者の皆さんからものすごい反響が寄せられているかと思いますが、現場での八木さんの様子はいかがでしょうか。

なんと言っても“国宝級イケメン”ですからね。僕は男性ですけど、SNS等の反応と同じように、見ているだけでも「美しいな」と思いますよ (笑)。よく「美しいものは人を引き付ける」と言いますし、その美しい存在が手のひらサイズになっちゃった時にどうなるんだろうとか、どう感じるんだろうとか、八木くんが演じるからこそ15センチの南くんに対する「儚さ」が余計に強くなっているんだろうなという気はしています。

八木くんって、それこそ歌も歌えるし、芝居もしているし、まさに今スターになろうとしている時期にある人なので、画面から伝わってくる熱量がちょっと違うなって思います。15センチになっても思わず彼に目が行ってしまう、それをその人の“オーラ”というかもしれませんが、そういうものが今の彼にはあるなと、現場で見ていてすごく感じます。気付くと彼を目で追っちゃうのは、今この瞬間の彼だからこそなのかなと思います。


――八木さんは今回ほとんどグリーンバックでの撮影となるため、演じる上でも非常に大変だったのではと思いますが、その辺りは現場でご覧になっていかがでしたか。

最初の頃はやっぱり孤独との戦いだった気がするんですが、どんどん慣れてきて、彼は彼でその一人の世界を楽しんでいる印象です。ちょうど(一人での芝居に)飽きてくるかなというタイミングで、5話の(早苗役の)国仲涼子さんが出てきて。八木くんはあの時初めてグリーンバックの前で他のキャストとお芝居をしたので、二人でお芝居をしたことでまた新鮮な気持ちがあったみたいです。

その後は、(南くんが)自分の余命というものを知ったことで、急に自分の心情が変化するじゃないですか。それを抱えながらちよみに悟られないようにどうしていくか、何を残していくかという方向に(気持ちが)変わっていくので、一人でやれることで逆にそういった思いをより強く(せりふとして)言っているんじゃないのかなという感じは、最近の八木くんを見ていて思いますし、それが芝居において良い方向に出ているかなと思っています。

手のひらサイズになってしまった南くんの「儚さ」を見事に表現した八木勇征(C)テレビ朝日