<【推しの子】>復讐相手に着実に迫るアクア「この展開を考えた赤坂先生こそ天才」強烈なラストに視聴者騒然

2024/08/30 17:51 配信

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アニメ「【推しの子】」第二十話より(C)赤坂アカ×横槍メンゴ/集英社・【推しの子】製作委員会

アニメ「【推しの子】第2期」(毎週水曜夜11:00-11:30ほか、TOKYO MXほかにて放送/ABEMA・ディズニープラス・FOD・Hulu・Leminoほか)の第二十話「夢」が8月28日に放送された。舞台「東京ブレイド」の上演もついにクライマックスに。アクア(CV.大塚剛央)はトラウマであるアイ(CV.高橋李依)の死の光景を呼び起こすことで感情演技を克服したが、その悲しい覚悟に視聴者は涙。さらにラストではアクアと姫川大輝(CV.内山昂輝)の間に衝撃の事実が明かされた。(以降、ネタバレが含まれます)

感情演技の先に見た叶うことがないアクアの夢


アイ、ルビーとの3人でいた思い出の場面から始まった第二十話。「東京ブレイド」舞台上ではそんな在りし日のことを思い出しながら、鬼気迫る演技でブレイド(姫川)に鬼の牙を立てる刀鬼(アクア)がいた。感情演技が苦手なアクアが見せた怒りと憎しみの感情の爆発に、有馬かな(CV.潘めぐみ)は思わず息を呑む。

感情演技をするためにアクアが取った方法は、演技を楽しむことを捨て、アイへの罪悪感を抱えて苦しみながら演技をすること。そんな負の感情が起こした演技だからだろう。かなはアクアの感情演技に、すごみ以上に痛々しさと苦しさ感じ取る。そして、舞台物語は鞘姫が死の淵から生還する場面へ。

もしもアイが生きていたら…。叶うはずのない夢を息を吹き返した鞘姫の姿に重ね、圧倒的な演技を見せたアクアにSNSでの反響も大きく、「アクアは役者さんかな?…ってアイの言葉が悲しすぎる」「アクアのアイへの気持ちが一層高まって感極まって泣いた」「アクアの本気、心に来ました。そして涙が出ました…」など、様々な感想が寄せられていた。

天才は天才を知る、有馬かねと黒川あかね


そんなアクアの慟哭や鳴嶋メルト(CV.前田誠二)の覚醒などがあり、「東京ブレイド」の初日公演は大成功で終えられることに。しかし、有馬かなと黒川あかね(CV.石見舞菜香)の2人のヒロインには晴れない気持ちが残っていた。

恋愛リアリティーショーで共演した仲間たちに「天才役者」と褒めちぎられるあかねだが、「本当の天才っていうのは姫川さんとか…、有馬かな…みたいな人をいうんだ…」と悔しさを嚙みしめるように振り絞ると、「もっとうまくなりたい」と号泣してしまう。一方、太陽の演技を取り戻したかなも、「私は天才なんかじゃないわよ」とルビー(CV.伊駒ゆりえ)に返していた。「板の上で好き勝手にやって天才ぶるのはわりと簡単なこと。吹っ切れた演技って分かりやすいから。本当に難しいのは…」と、あかねが見せた演技を回想する。

圧倒的な感情演技でスター性を放つかなと、神がかった投影演技で誰も真似できない完璧な役作りを行うあかね。第三者から見れば天才同士の2人だが、互いに本当の天才には及ばないと自分を見つめる姿にSNSでは、「全力でぶつかったからこそ相手の天才性を心底味わった2人」「どっちもないものねだりなだけで、どっちも天才なんだけどなあ…」など、2人の心中を察するコメントが相次いでいた。

アニメ「【推しの子】」第二十話より(C)赤坂アカ×横槍メンゴ/集英社・【推しの子】製作委員会


アクアと姫川の間に明かされた衝撃の事実


アクア、かな、あかね、メルト。それぞれのフォーカスに引き込まれてきた「東京ブレイド」のエピソードだが、忘れてはならないのはアクアにとってこの舞台への参加は、復讐のための行動であるということだ。劇団ララライに生前のアイと関わりのある人物がいると知ったアクアは、劇団のメンバーと接触するために「東京ブレイド」への参加を決めたのだ。この舞台期間中、アクアは密かにララライの関係者のDNA鑑定のためのサンプルを集めてもいた。

劇団の主催者であり創設メンバーでもあるという金田一敏朗(CV.志村知幸)は当時のことに何か含みを持たせるが、残念ながら酔い潰しすぎて聞き出すことに失敗。しかし、アクアのターゲットは今回、姫川の方にあったという。そこで姫川に見せたのは、私的DNA型鑑定書の結果。そこには「同一の生物学的父親を持つ異母兄弟である可能性が高いと判定できます。」という文言が記載されていた。

この衝撃の事実に視聴者は騒然。放送後のSNSには「毎回引きが強すぎる」「この展開を考えた赤坂先生こそ天才」「ちょっと急展開すぎて東京ブレイドの余韻が消え去ったわ」など、驚きに打たれたコメントが飛び交っていた。

文/鈴木康道

アニメ「【推しの子】」第二十話より(C)赤坂アカ×横槍メンゴ/集英社・【推しの子】製作委員会