<僕のヒーローアカデミア>「ああ、これが俺だ!」“テンタコル”こと障子の壮絶な過去、口田の魂の叫びにも涙の声

2024/08/30 07:00 配信

アニメ レビュー

アニメ『僕のヒーローアカデミア』第152話が放送(C)堀越耕平/集英社・僕のヒーローアカデミア製作委員会

堀越耕平による大人気コミックを原作としたTVアニメ「僕のヒーローアカデミア」(毎週土曜夕方5:30-6:00、読売テレビ・日本テレビ系/ABEMA・ディズニープラス・FOD・Hulu・Lemino・TVerほかで配信)の第152話が8月24日に放送された。異形系の“個性”を持った者たちが黒霧奪還のためにセントラル病院へ向かう。そんな中、暴走を極めるスピナーに立ち向かう“テンタコル”こと障子の壮絶な過去が明らかになった。(以下、ネタバレを含みます)

「僕のヒーローアカデミア」

アニメ『僕のヒーローアカデミア』7期第2クールのキービジュアル【デクvs死柄木】(C)堀越耕平/集英社・僕のヒーローアカデミア製作委員会


本作は、「週刊少年ジャンプ」(集英社)にて2014年32号から10年にわたり連載された堀越耕平による人気コミックを原作としたアニメ作品。総人口の約8割が何らかの超常能力“個性”を持つ世界を舞台に、“無個性”の少年・緑谷出久(通称:デク、CV:山下大輝)が、憧れのNo.1ヒーロー・オールマイトの“個性”を受け継ぎ、名だたるヒーローを多く輩出する雄英高校のクラスメイトたちと共に最高のヒーローを目指していく物語だ。

“ヒロアカ”の愛称で親しまれ、原作漫画は最新41巻まででシリーズ世界累計発行部数が1億部を突破。現在テレビアニメ第7期が放送中、さらに劇場版第4作「僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ユアネクスト」が公開中となっている。

“テンタコル”こと障子の壮絶な過去が明らかに

ついに幕を開けたデクと死柄木弔(CV:内山昂輝)=オール・フォー・ワン(AFO/CV:大塚明夫)による決戦。その少し前、 AFOは黒霧(CV:藤原貴弘)奪還のためにスピナー(CV:岩崎了)をセントラル病院に向かわせていた。

彼の後に続くのは、異形系の“個性”を持つ残党(レムナンツ)や一般市民たち、およそ15000人だ。彼らは異形系の“個性”からなる姿形ゆえに長年迫害を受けており、日本が荒廃していく中でその恨みがついに爆発。AFOの思惑で“代弁者”に仕立て上げられたスピナーに扇動され、暴徒と化していた。

そんな中、AFOから与えられた「剛躯」の“個性”で身体が増強されたスピナーの前に立ちはだかったのは障子目蔵(CV:西田雅一)だ。両腕の他に左右2本ずつの触手のある「複製腕」の“個性”を持ち、“テンタコル”というヒーロー名で活動する障子。

第152話では、そんな彼の過去が明らかに。障子もまた幼い頃から、異形系への差別が都会より色濃く残る地元で酷い迫害を受けてきた。“血祓い”と称して集団で暴行を加えられ、「化け物」「土地が穢れる」「出て行け」と醜悪な言葉をかけられた記憶が今も障子の中に残る。

それでも、自分たちを傷つける者たちに復讐するよりも、世界一かっこいいヒーローになって次世代の仲間たちが歩む道を照らそうとしてきた障子。最終決戦の前、「嫌なことは山ほどあったし、忘れることはない。でも嫌な思い出を数えるより、たった一つでもこの姿で良かった思い出に縋りたいんだ」と1年A組の仲間たちに語った彼の脳裏には、川で溺れかけた少女をその手で救け出した時のことが浮かんでいた。

アニメ『僕のヒーローアカデミア』第152話より(C)堀越耕平/集英社・僕のヒーローアカデミア製作委員会