栗原小巻出演、「スリランカの愛と別れ」「配達されない三通の手紙」「サンダカン八番娼館 望郷」の3作品を全国無料放送

2024/09/02 17:00 配信

映画

社会派監督が描く“からゆきさん”のリアル…「サンダカン八番娼館 望郷」


9月7日(土)夜9時からは、“社会派の名匠”で知られる熊井啓監督による映画「サンダカン八番娼館 望郷」(1974年公開)をノーカット放送。“からゆきさん”と呼ばれる、かつて人身売買で海外へ売られきた人たちにスポットをあて、苦難の道を歩んだ一人の女性の半生を哀切に描いた作品だ。

日本人女性の近代史を研究している圭子(栗原小巻)が“からゆきさん”に関する取材で熊本の天草を訪れた際、みすぼらしい身なりのサキ(田中絹代)という老婆と出会う。サキと会話を重ねていくうちに、彼女がもともと“からゆきさん”だったことを知る圭子。そこでサキの過去を探り出すため、圭子は彼女と共同生活を送ることにした。するとサキは次第に圭子に心を開き始め、自身の壮絶な過去について語り始める――。

山崎朋子のベストセラーノンフィクション『サンダカン八番娼館―底辺女性史序章』を映画化した本作。実際に起きていた社会問題を風化させないよう問題提起しており、作中には原作で登場したボルネオでの娼館での暮らしぶりなどが生々しく描かれている。