二宮和也“天城”、“渡海”との関係が明らかになったが倒れてしまい絶体絶命のピンチに<ブラックペアン>

2024/09/07 22:31 配信

ドラマ レビュー

「僕の心臓を治せるのは、僕しかいないんだから…」


車の色で気付いた。心臓の病気だった子どもは自分(天城)ではなく、渡海だったということを。実家にあった母子手帳が動かぬ証拠となった。

全てを知っている佐伯は、天城に全てを打ち明けた。病気だったのは渡海のほうで、司と渡海の父親が手術を行ったが、難航し、命は尽きる寸前だった。そこで、健康体の天城の内胸動脈を渡海に移植を行った。しかし、その移植手術は違法行為だったため、二人の子どもにそのことを気付かせないように離れて暮らすようにさせたという。

そのまま何もなければ隠し通せたかもしれない。だが、フランスで暮らし始めた後、天城は渡海と同じ心臓疾患を抱え、手術をすることになってしまった。

真実を知った天城は「やっぱふざけてるよ」と怒りと悲しみが収まらない。佐伯は「絶対、おまえを死なせはしない。私がなんとかする」と約束するが、「無理だよ。だって、僕の心臓を治せるのは、僕しかいないんだから…」と絶望を感じ、渡海家を出ていった。

院内に残された渡海の私物を調べる天城(二宮和也)(C)TBS


オペ室に現れた渡海「やりませんよ、あんなギャンブルみたいなこと」


天城が倒れ、東城大附属病院に運ばれた。「治せるのは僕しかいない」と言っていたように、天城を治すためにはダイレクト・アナストモーシスを行うしかない。佐伯は医療AI(人工知能)・エルカノを使って自分が行うことを決意してオペを行うが、緑内障が進行していて視野が欠けていることをオペ中に明かす。世良(竹内涼真)にアシストしてもらって乗り切ろうとするが、行き詰まってしまった。

絶体絶命のピンチを迎えた時、渡海がオペ室に入ってきた。しかし、佐伯が「ダイレクト・アナストモーシスができるか?」と聞くと、渡海は「いや。やりませんよ、あんなギャンブルみたいなこと」と不敵な笑みを浮かべた。

天城と渡海の関係性が分かり、二人の過去、そして病気のことも明らかになった。天城、渡海それぞれが背負ってきたものがあり、お互いに対して複雑な思いがあるだろう。このオペに渡海が参加することで、何か変えることができるのだろうか。

◆文=ザテレビジョンドラマ部

日曜劇場「ブラックペアン シーズン2」第8話より(C)TBS