人間同士の嫉妬を描く作品は怖い。上を目指そうとする人にとって、“目の上のたんこぶ”的な存在を早く消したいと願う気持ちは誰にでもあるけれど、それを直接言動に表す人と胸にしまっておくタイプがいる。そんな男同士の絶妙な嫉妬バトルを描いた名作が、織田裕二と石黒賢主演の「振り返れば奴がいる」(フジテレビ系)だ。大病院内の医師たちのライバル関係が激化し始める第5・6話を紹介する。(以下、ネタバレが含まれます)
現在FODでは「#ドラ活 浸れ、超自分的ドラマ生活。」キャンペーンを開催中で、少し昔の様々なヒット作を見ることができる。10月5日(土)まで第1~3話が無料公開されている「振り返れば奴がいる」は、今から31年前に放送されたハードボイルド系医療ドラマ。
大病院に赴任してきた熱血漢の青年医師・石川(石黒賢)と、若くして天才的なメスさばきを誇る司馬(織田裕二)が、医師としての信念を巡って激しく衝突していく様が描かれる。公開中の映画「スオミの話をしよう」で監督・脚本を務める三谷幸喜が初めて脚本を担当した連続ドラマ作品としても有名だ。
第5話は、石川が参事に抜てきされる。司馬は関心がないという顔をするが、内心は面白くない。司馬が当直の夜、ガス漏れ事故でケガ人が五人も運び込まれた。重症の人から先に応急処置を施し、石川と司馬が重傷患者2人を手術する。
ケガの軽そうな老人のモエ子(野村昭子)と小学生の順一(宮野翔太)は、後まわしとなった。モエ子は早く家に帰りたいが、「もうちょっと待ってくれ」と石川が謝る。やっと手術が終わった時、順一が足を押さえて苦しみだし、さらに、モエ子の容態も急変してしまう。
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