<錦糸町パラダイス>ドラマPが明かす柄本時生&今井隆文との制作裏話「ケンカみたいなものは何度かありました」

2024/09/26 07:00 配信

ドラマ インタビュー 独占

「錦糸町パラダイス~渋谷から一本~」第12話より(C)「錦糸町パラダイス~渋谷から一本~」製作委員会

こだわりがたくさん詰まっていると思います


――主題歌の「燦美歌」(MOROHA)もドラマの雰囲気にぴったりで、オープニング映像も面白いなと思ったのですが、その辺りも結構こだわって作られたのでしょうか?

そうですね。オープニングやアフロさんの歌詞などは何回か打ち合わせをさせていただきました。ドラマの主題歌って、あまり歌手の方と直接話さないこともあるんですよね。台本を歌手の方に送って、歌手の方が曲を作って、提出しておしまい、みたいなことが多いんです。でも今回は、台本を読んだうえでアフロさんと何回も会って、「台本の中でどれが大切だと思う?」みたいなことを時生くんとアフロさんで話をして、その後アフロさんが言葉を書いてきて…っていう感じで。

第1話から第12話までそれぞれ3~4行ずつアフロさんが思うことを書いて、それを並べて、そこから1曲のリリックを書く、みたいなことをしていました。何回もキャッチボールさせてもらいながら進めていったので、こだわりがたくさん詰まっていると思います。

――オープニングでも錦糸町の実景が出てきており、ドラマもほとんど錦糸町で撮影されたとのことですが、錦糸町にこだわった理由や、錦糸町のイメージを教えていただけますか?

まずは時生くんも「どこかの町を舞台にしたドラマを作りたい」と思っていたんです。それで、どこにしようかと話していたら、時生くんがふと「錦糸町とかどうですかね?」って言い出して。僕自身も今井さんも錦糸町はすごく引っかかったんです。

錦糸町って隣にスカイツリーがある押上があったり、相撲が有名な両国があったり、浅草があったりとか、周りはすごく観光地としてどんどん発展していっているのに、錦糸町は夜の町のイメージがあるので、あまり発展していなくてちょっとくすぶった感じがいいよね、というところで「錦糸町がいいんじゃない?」となりました。

――実際に錦糸町で撮影してみて、町の雰囲気や住民の皆さんの反応などはいかがでしたか?

「ダービー通り」って呼ばれているディープな通りがあるんですけど、そこはJRAの馬券の大きな売り場があるから、中高年のおじさんが昼間から日本酒を片手に歩いていたりするんです。僕たちも撮影に行って、土曜とか日曜の朝8時ぐらいに現場に行くと、現場の飲み屋で騒いでいる人たちがいっぱいいる…みたいなことが結構あって。想像以上に酔っぱらいの多い町でしたね。

でも今回撮影で錦糸町に迷惑を掛けるので、早めに“「錦糸町パラダイス」っていうドラマをやります”っていうリリースを出したんです。それもあったおかげか、結構見た目が怖い人とか、酔っぱらっている人とかが「頑張れよ!」って声を掛けてくださったりして。わりと好意的に受け止めていただけていたので、あまり怖い目にはあわなかったですね(笑)。

――では最後に、最終回の見どころや、注目してほしい部分を教えてください。

第12話では蒼の問題が解決するのが一番の見どころになります。蒼とまっさん(星田英利)との絆がどうなるのか、最後まで見届けてほしいですね。あとは、音楽フェスがいよいよ描かれて、第1話からずっと伏線を張っていた事件が解決するので、そこも注目して見ていただけたらと思います。

「錦糸町パラダイス~渋谷から一本~」第12話より(C)「錦糸町パラダイス~渋谷から一本~」製作委員会