俳優、声優、YouTuberとして幅広いフィールドで活躍中の染谷俊之の魅力に迫るWEBザテレビジョンの連載「月刊染谷WEBマガジン」。毎月、深掘りインタビューを敢行し、仕事の近況からプライベートまで、事務所NGギリギリの質問をぶつけて“染様(染谷俊之の愛称)”を丸裸にします。第32回はこの夏の思い出。仕事、そしてプライベートで印象に残っていることを聞きました。
──今年は猛暑が厳しかったですが、どんな夏でしたか?
ずっと仕事をしていました(笑)。今年の夏は舞台への出演が多かったです。「川越ボーイズ・シング ─喝采のクワイア─」(6月22~30日)が終わったあと、すぐに「Solliev0(ソッリエーヴォ)」(8月2~12日)の本読みが始まって稽古、本番。それが終わった次の日からは今度は「マリオネットホテル」(公演中~10月6日<日>)の稽古が続いているところです。なので夏は全然堪能できなかったですね。
──仕事三昧、お疲れさまでした。そんな中でも何か夏の思い出を搾り出してください(笑)。
そうですね…(としばし考える)、上海に行きました。これも仕事ですが。エーステ(MANKAI STAGE『A3!』)として、上海で開催されたイベント「Bilibili World(ビリビリワールド)」に出演しました。高橋怜也くんだけ参加できなかったのですが、その他の春組メンバー5人で行ってきました。エーステは中国でもけっこう人気があるみたいです。僕らのコスプレをしている現地のファンの方もいて、うれしかったですね。ファンの方と触れ合って、歌を3曲披露させていただいて、あとはトークショーをしました。
──お仕事とはいえ、少しは自由な時間はありましたか?
イベントは1日だけで、1泊2日で行ってきたので残念ながら自由な時間はなかったですね。初日の夜にみんなでご飯を食べたくらい。あとは次の日に本番があって、終わったらすぐに帰国でした。ご飯を食べたお店の名前は覚えていませんが、とにかく大きい建物の最上階にあるレストラン。上海料理だけでなく、小籠包などもある中華料理全般のちょっと高級なお店で、特に麻婆豆腐がおいしかったです。
──春組のメンバーとはどんな話をしましたか?
他愛もない話ばかりです。そのちょっと前まで、冬組公演(4月9日~5月12日)で会っていたので。(立石)俊樹くんとは久しぶりだったんですけど、実は彼とは美容室が同じで、そこでたまに会っていました。古谷大和くんだけスケジュールの都合で別だったんですけど、他の4人は飛行機も一緒で修学旅行みたいでした(笑)。
──改めて上海のファンの反応はどうでしたか?
温かかったですね。国内の地方に行っても感じることなんですけど、普段なかなか会えない分、熱量が強い。東京ではわりと頻繁にイベントがあるので、首都圏に住んでいる方は見に来てくださる機会が多いと思うんですけど、例えば北海道や沖縄の方が東京のイベントに来ることはお金も時間もかかって大変です。なので地元でイベントがある時の喜びはひとしおなはずで、熱量の強さがあります。今回のイベントに来てくださったファンの方からも、同じものを感じました。本当にありがたいことです。
──上海以外にどこか遠出をしましたか?
7月に台湾も行きました。まだ詳しいことは言えないんですけど、こちらもお仕事です。2泊3日だったんですが、ちょうど程よいお仕事の量でした。台北で、人気観光エリアの九份(きゅうふん/ジォウフン)などに行きました。あと、十分(シーフン)というエリアもあるんですよ。そこにも行ってナイトマーケットなんかを巡りました。
──台湾はどんな印象でしたか?
台湾は今回で3回目。最初は映画「逃げた魚はおよいでる。」(2017年)の撮影で高雄に行きました。高雄はすごく親日的なムードでしたね。現地のスタッフさんもいい人ばかりで、撮影待ちの時に「コンニチハ!」って気さくに話かけてくれました。なので、日本人に友好的というイメージだったんですが、今回の台北はそうでもなかったです。別に態度が冷たいというわけではなかったですが、かといってウェルカムという感じでもなく、淡々としていました。台北は今回初めてだったんですが、タイと上海に雰囲気が似ていて、その間といった感じですかね。
──食べ物はどうでしたか?
これも台北と高雄でけっこう違うんですよ。高雄はわりと味が濃い目でおいしかったのですが、台北は僕にとってはちょっと薄味に感じました。卓上に調味料がけっこうあって、おそらく自分好みの味に調整できるよう、元々は薄味にしているんだと思います。なので「これはうめえ!」という感動はなかったのですが、魯肉飯(ルーローハン)の有名なお店に連れて行ってもらって、そこはおいしかったです。
──昨年タイに行かれた時は現地の女性にモテモテだったそうですが、今回はどうでしたか?
特に声をかけられることもなく、全然チヤホヤされませんでした(笑)。今回はそんなに自由な時間はなかったんですが、印象に残っている出来事としては、××さん(日本の人気女性アーティスト)を偶然見かけたことですかね。スタッフのみなさんと食事をして店の外に出たら、メークさんが「あっ、××だ!」って指を差すので、見たらちょうどロケバスに乗り込むところでした。プライベートではなく、たぶん何かの撮影だと思います。日本でも仕事以外では、芸能人の方を見かけることはほとんどないので驚きましたね。
──プライベートで芸能人に遭遇したら、声を掛けますか?
いいや、基本的には掛けないですね。でも以前にお仕事をしたことがある方だったら、挨拶くらいはするかもしれないです。
──逆にプライベートでファンの方から声を掛けられることはありますか?
たまにあります。プライベートの時はそっとしておいてほしいという方がけっこう多いと思いますが、僕は全然気にしないです。むしろうれしいですね。ただし、写真を一緒に撮るのは事務所に禁じられているので、その時は「ごめんなさい」と丁重にお断りしています。
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