井浦とは初共演となる水原。「新次とまほろの絶妙なもどかしい関係値」と言い、難しさもあったようだが、井浦の印象を「天使です!」とニッコリ。「自分が役と葛藤して不安そうにしていると、『大丈夫、大丈夫だよ』と言ってくださって」としみじみと振り返っていた。
一方で、井浦は水原を「希子さんは本当にまじめです。初めての顔合わせのときも臨床心理士の話が止まらなかったです(笑)。自分の出番がないときでも常に現場から離れず、寄り添って、最大限に楽しみながら、苦悩しながら臨んでいる姿がとても素晴らしかった。本当にまじめに役にしっかり向き合う方だと感動しました」と絶賛した。
また、本作のオフィシャルカメラマンも務めた永瀬。「撮影の合間にも色々なところをカメラに収められて幸せでした」と充実感をにじませると、監督が「スタッフが普通にスタッフのように永瀬さんに指示出していましたよね(笑)。三浦さんの海のシーンでもずっといらっしゃって。最後まで待ってくださってすごくいいショットになりました」と感動の様子を見せた。
最後に、井浦は「甲斐監督の私たちへの問いかけは、本当に鋭い目には見えないくらい刃で突き刺してくるような衝撃がありますが、その刃に刺されると痛みもありますし、苦しさもありますが、その痛みを越えた先には作品を観た人の数だけ素敵なものが待っていると思います。この作品は観れば観るほど楽しくなっていくと思います」とアピール。
そして、監督が「構想からすごく長い年月が経って、ようやくこの作品を作ることができましたが、このキャストの皆さんに出ていただかなければ全く違う映画になったと思いますし、今撮れて本当に良かったなと思います。この方々の感性というものを掛け合わせての『徒花』だったと思います。お芝居のすごさにもきっと衝撃を受けていただけるんじゃないかなと」とメッセージを送り、舞台あいさつを終了した。