第1話は――
警視庁音楽隊カラーガードの雨野小夢(広瀬アリス)は、ある日突然「全領域異常解決室」、通称「全決(ゼンケツ)」への出向を命じられる。神社の社務所のような外観の本部へ行くと、中には室長代理の興玉雅(藤原)がいた。
興玉いわく、「全決」とは大和朝廷時代からある世界最古の捜査機関で、超常現象のような“不可解な事件”を捜査する内閣官房直轄の機関だという。小夢はそんな機関が実在することに驚き、自分がなぜこんな所に配属されたのか不思議に思う。
興玉は、現在捜査している「神隠し事件」について小夢に説明する。最初の事件は半年ほど前に起こった。現場に残されていたのは服と持ち物、そして大量の血液。遺体は見つからず、まるで人間の身体だけが消えてしまったようだ。その後、ネット上に「これは『神隠し』である」「私は神の一柱、ヒルコである」という犯行声明が出た。その後も同じような事件が相次ぎ、ヒルコはその度に声明を発表。人々は徐々にヒルコの存在を信じ、恐れ、中には崇める者もいた。
興玉と小夢は「全決」の局長・宇喜之民生(小日向文世)に指示され、合同捜査に参加するため、警視庁捜査一課へ赴く。捜査一課に到着すると、そこには警部の荒波健吾(ユースケ・サンタマリア)、二宮のの子(成海璃子)、北野天馬(小宮璃央)たちが捜査資料を見ていた。
荒波は興玉たちに怪訝な表情を浮かべながらも、重要人物として捜査している松宮瑠偉(吉村界人)について説明する。松宮は元々、メン地下アイドルグループに所属していたが、解散した後はファンの女性とデートをするなどして稼いでいた。今まで起きた8件の神隠し事件のうち、彼は直近の3件で第一発見者になっており、3人全員が松宮とデートを重ねる熱狂的なファンだった。
しかし松宮は犯行時刻にシェアオフィスで働いており、その姿が防犯カメラにも映っていたためアリバイがある。その最初の事件のあと、松宮は「ヒルコが見える」と話すようになり、SNSで大きな話題に。
その後もSNSや動画サイトでヒルコへの注意を呼びかけ、今では登録者数800万人以上という人気チャンネルになっていた。松宮は「ヒルコが近づくと空間が歪んで見える」という。犯行現場近くの防犯カメラには、崩れたモザイクのような人間の影が移動する様子が映っていた。しかし興玉は、この犯人は、「ヒルコではなくシャドーマン(光る人型UMA)かもしれませんね」と言い放つ。
――という物語が描かれる。
公式ホームページなどで公開されている予告動画は「僕は警察とは違います、超常現象の専門化です」という興玉のセリフからスタート。
“世界最古の捜査機関 全領域異常解決室”というテロップが出ると、カルトマニアの間では存在がウワサされていた超常現象専門の謎の捜査機関に配属された雨野が「私は捜査の経験なんかまったくありませんし…」と、戸惑いを見せる。
“死体なき連続殺人事件”というテロップに切り替わり、遺体は見つかっていないものの、失血死したとみられる殺人事件が起こる。そんな事件に興玉は「ネットに犯行声明が出たんです。これは神の御業、神隠しである」と言い放ち、シャドーマンの可能性があると予想する。
第1話を放送を前に、SNS上では「超常現象好きだから気になる!」「黒岩さんの脚本!かなり楽しみ!」「こういう系のドラマ待ってた!」「キャスティング最高!」などの声が上がり、話題となっている。
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