中井貴一“静”、前作以上の“スーパーナース”ぶりを初回から見せつける<ザ・トラベルナース>

2024/10/21 12:03 配信

ドラマ レビュー

いざとなれば最高のコンビネーションを発揮する歩と静(C)テレビ朝日

歩のプライドを刺激する静


両手におむすびの入った袋を持ち、病院の裏口で歩たちと合流した静は、歩に太田黒を誰にも見つからないようにコッソリと手術室まで運ぶように指示。無茶な指示に戸惑う歩を「まさか出来ないとでも…?」と焚き付け、彼の負けず嫌いとプライドを刺激して、「やってやるよ!」と言わせた。

静は病院の警備室でケータリングに来たのだと告げた。「医師に確認を取らないと…」と言う警備員ともめているところに、太田黒を抱えた歩が登場。「抜け出して酔い潰れた患者を連れ戻してきた」と言い、身分証を見せた。そして、静におむすびを「医局に運ぶように」と告げ、絶妙なコンビネーションで彼らは無事に病院内への潜入に成功した。

「ザ・トラベルナース」第1話より(C)テレビ朝日


太田黒の一番弟子・神山を動かした静の言葉


静は神山の部屋に行き、太田黒の手術を頼んだ。神山は太田黒の一番弟子だが、「私は助けるわけにはいかない」と苦しい表情で断った。そんな彼に静は、太田黒が最期はこの病院で迎えたいと願っていること、そして、信頼している神山に手術してもらえるのなら結果はどうあれ悔いは無いと言っていたこと、その上、もし死んだ場合はこれまでの償いとして研修医たちの為に検体するとも言っている、と告げた。太田黒の想いを聞いた神山は胸がいっぱいになり、「絶対手術を成功させる!」と、手術室へ向かった。

NPの歩がサポートに付き、手術は成功。術後、意識が戻った太田黒は風間に礼を言うと、彼は「あのまま手術をしなかったら、僕は一生自分を許せなかった」と言った。「こんな私の為に…」と涙を流す太田黒に、風間は太田黒の想いに感動してメスを握ったのだと告げた。すると、太田黒は「検体…?オレ、そんなこと言ってないぞ」と、さっきまでの涙はどこへやら、「絶対イヤだ」と繰り返した。風間を動かすための静のうそだったのだ。

時に挑発、時にお涙頂戴、と静は人を動かすのが本当にうまい。みんな自発的に行ったように思えるが、実は静の手のひらで転がされているのだ。こんなところも彼が「スーパーナース」と言われるゆえんだ。また、今回フィリピン語も堪能なことが発覚。そして、韓国人ナースのイジュン(キム・ヒョンユル/Hi-Fi Un!corn)とは韓国語で挨拶。一体何カ国語話せるのだろうか…。おむすびを商売になるほどうまく握れる事もわかり、まだまだ隠れている“スーパーな才能”がありそうだ。新たな才能に期待しながら、新シリーズを楽しみたい。

◆文=ザテレビジョンドラマ部

「ザ・トラベルナース」第1話より(C)テレビ朝日