こじれてしまった人間関係を取り戻すには大変な苦労がある。何らかの理由があって離れてしまった親子関係のやり切れない運命は、いつの時代もテレビドラマや映画で描かれる切ない事柄だ。1997年7月の“月9”枠放送の反町隆史と竹野内豊のダブル主演作「ビーチボーイズ」(フジテレビ系)にも、そんなストーリーがあった。自分を母だと知らない幼い息子と再会した春子(稲森いずみ)の話を描いた第9話、また、高校卒業後の進路に悩み、離れて暮らす母と話した真琴(広末涼子)の話の第10話を紹介する。(以下、ネタバレが含まれます)
今から27年前に放送された今作は、挫折経験の過去を持つ能天気ワイルド系・広海(反町)と、エリートコースから外れて人生の休暇中に入った真面目な海都(竹野内)が、海の見える民宿“ダイヤモンド・ヘッド”で出会い、共に暑い夏を過ごす物語。脚本は岡田惠和。
FODでは「#ドラ活 浸れ、超自分的ドラマ生活。」キャンペーンを開催中で、第1~3話が11月10日(土)まで、そして第9話は11月1日(金)まで、第10話は11月4日(月)まで無料公開されている。
第9話は「この想い、君に届けたい」。夏休みが終わったある日、春子の元に一通の手紙が届く。しかし、それは待ちわびていた息子・春樹(大高力也)からではなく、その父、つまり春子を捨てた吉永一樹(入江雅人)からのものだった。仕事の都合で海外行きが決まり、その前に一度、春子と会わせるために海へ遊びに来るという。
一日だけ“お父さんの知り合い”ということで春樹と過ごすことになる春子。でも、広海と真琴は、母と名乗れない春子の立場はかわいそうだといい、それは春子が決めることという海都と口論になってしまう。寂しさを噛みしめる春子を見て、広海と海都は、春子と春樹のために、壮大な思い出をつくってあげようと思いつく。
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