場面は変わり、牧野の心の訴えにより扉を開けた羽菜。母親が家を出て行ったことにより心に傷を負い、「私なんていない方がいい」と自傷行為を続けていた。手のひらの傷を見て「このままでいい」という羽菜に対し、「手当をしよう、痕が残らないように」と学校の保健室へと連れていく牧野。手当が終わると、羽菜は「ありがとうございました、うれしかったです」と牧野に頭を下げ、笑顔を見せた。
そんな中、篠谷(森川葵)が羽菜の父親(和田聰宏)に電話をかけ、牧野を含む3人で面談をすることに。羽菜が問題を起こしたから呼び出されたと思っていた父親。牧野が羽菜の自傷行為について話すと、驚いた表情を見せる。
牧野は、羽菜自身を見ようとしない父親に「あなたは、本当に父親ですか?」と問う。牧野の言葉に感情的になった父親が「羽菜は!俺の娘だ!」と叫ぶ姿を見て安堵し、「医師だけではあいつを救えません」と涙を浮かべながら訴える牧野。自傷行為の裏に隠された羽菜の本心を受け入れ、羽菜と向き合うように説得するのだった。
父親に少しでも羽菜の学校での様子を知ってもらおうと、案内をする篠谷。すると、教室に藤野(上田琳斗)と隠れて残っていた羽菜が姿を見せる。牧野の誘導により、羽菜は本心を少しずつ父親に話す。親子としてしっかり向き合い始めることができた2人。父親は羽菜の自傷の痕を手当しつつ、羽菜に向き合う。牧野が羽菜の心に寄り添い働きかけたことで、心の傷までも手当をしたのだった。
精神的な病気の児童の心が救われた第5話。SNSでは「ボロ泣き」「涙腺崩壊がとまらん」「目がパンパンに腫れてる」「牧野先生も成長してる」といった投稿が相次ぎ、反響を呼んでいる。
◆文=ザテレビジョンドラマ部
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