第6話のタイトルは「神VS神 全面戦争!ここですべてがつながった」。まさにこのタイトルのようにすべてが繋がっていく。
オフィシャルサイトで公開されている第6話の予告映像には、番外編となる劇中CMシーンも。それには、まるで本当に存在してるかのような“美容クリニックのCMってこうだよね”というあるあるが詰まっている。だが実は、このCMが今回、重要なキーとなっていた(以下、ネタバレが含まれます)。
「美容は希望」(院長・大隈邦男)「美容は未来」(美容家・犬塚真澄)という2人の言葉で始まるこのCM。第6話は、さまざまな“美”が絡み合った物語だった。このCMの最後に大隈院長が口にする「Power of Beauty」という言葉。美に執着する人間とそんな人間に何度も裏切られ失望する神。同時に、絶望と希望、過去と未来、タイムリミットと永遠…そして恋と愛が描かれていた。
大隈邦男=大国主大神様は「だいこくさま」であり、今では広く“縁結び”の神として人々に慕われている。まさに壮大な“縁結び”の話。また今回は神だけでなく、人魚の肉を食べて不老不死となった(800歳まで生きたとされる)八百比丘尼も登場する。不老不死=美容家という繋げ方も上手い。
そして「新しい自分はここから始まるーー」「あなたにあなただけの輝きを」というCMのセリフ。大国主大神様は何度も生まれ変わり、新しい自分がまた始まっていく。一方で、八百比丘尼はずっと八百比丘尼のまま。だが、また“新しい大国主大神様”と出会うことで八百比丘尼だけの輝きを取り戻し、二人はまた新たな人生の煌めきと愛を深めていく。
余談だが、大隈の“今”のパートナーである美容家・犬塚真澄(関めぐみ)という名前から「犬神の呪い」は彼女では?と端的に思わせるのも実に妙だった。だが、この伏線も最後にバッチリ回収される。“犬塚=いわれのある犬を埋めたという伝承をもつ塚”。つまり「人魚の肉を食べて不老不死になった人間にはこの『犬神の呪い』が通じなかったという記述がありました」という興玉の言葉に繋がる。「ほら、こんなに綺麗な人間もいるじゃないですか」という小夢の言葉にあるように、真澄はただ“真に澄んだ”人間(八百比丘尼)だった。
第6話の地上波放送を前に、FODでの先行配信を観た視聴者たちからSNS上で「第6話めっちゃ泣いた…この話好きだ」「第6話が好みすぎて頭抱えてる」「終わり方…!?続きが気になりすぎる!!」などの声が上がり、話題となっている。
構成・文=戸塚安友奈
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