2025年放送の大河ドラマ「べらぼう ~蔦重栄華乃夢噺~」で主演に抜擢された横浜流星。甘いマスクに加え、抜群の演技力でドラマや映画に引っ張りだこの横浜だが、実は才能の裏には並々ならぬ努力も隠されていた…。本記事では、横浜のこれまでの経歴や出演作を振り返ると共に、彼の魅力にも迫っていく。
“横浜流星”は一見芸名のようにも思えるが、実は両親が“自信を持って輝いてほしい”という願いを込め、さらに誕生した時に流れ星が現れたことから名づけられた本名だという。そんな横浜が芸能界入りしたきっかけは、小学6年生の時。家族と行った原宿にてスカウトされ、岡田将生や本田翼、北川景子ら大物俳優が在籍するスターダストプロモーションに所属することに。
その後、2011年に“若手俳優の登竜門”とされる「仮面ライダーフォーゼ」(テレビ朝日系)で俳優デビューを飾った横浜。2014年には「烈車戦隊トッキュウジャー」(テレビ朝日系)に出演し、2019年頃からは躍進劇が始まる。
連続ドラマ「初めて恋をした日に読む話」(TBS系)に初出演すると、朝の情報番組「ZIP!」(日本テレビ系)の曜日パーソナリティーに抜擢されたことで、幅広い年齢層の視聴者から認知されるように。また同年に発売した写真集は発売前から重版が決まるほどの反響ぶりで、雑誌『anan』(マガジンハウス)の表紙を飾ると発売前にネットで完売したりと、整ったビジュアルにも注目が集まった。
そして人気に火がついた横浜は、ドラマ「あなたの番です-反撃編」(日本テレビ系)から3クール連続でドラマ出演を果たす。映画では「チア男子!!」(2019年)などでの演技が評価され、第43回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。現在さらに多くの作品に出演し躍進を遂げている横浜だが、2019年は彼にとってターニングポイントと言えるだろう。
俳優として確固たる地位を築き上げた横浜は、これまで出演してきた映像作品の中で様々な役柄に挑戦している。
例えば映画「嘘喰い」(2022年)では、通称“嘘喰い”と呼ばれる主人公の天才ギャンブラー・斑目貘を熱演。横浜は貘のトレードマークであるシルバーヘアに染め、原作における“貘はカリカリ梅しか持たない”という設定も忠実に守り、貘がハーモニカを吹くシーンのカットを提案したそうだ。監督を務めた中田秀夫も、「いい意味で近年稀に見る頑固者。実はほかの俳優さんがハーモニカを吹いたんですがそれもカットしたので、彼が正しかった」と、横浜の役作りへのこだわりに一目を置いている。
また映画「きみの瞳が問いかけている」(2020年)では、作品の顔合わせ当日に急遽リハーサルをすることになった際、横浜はすでにセリフをすべて完璧に覚えてきたという。共演した吉高由里子は、「私なんて時間の余裕があるのに、台本を見ながらやっていたから、こんなに熱量を持って臨んできた流星くんに対して失礼だなと反省しました」と語っていた。本作では、元キックボクサーという役どころのため、10kg増の肉体改造をおこなった横浜。格闘シーンの撮影日に発熱した状態で挑んだ際も、一切めげることなく納得のいかないシーンの撮り直しまで提案してきたそうだ。“作品が良くなるのなら…”という、作品に懸ける想いの強さは映像からも伝わってくる。
その他にも、第47回報知映画賞で助演男優賞を受賞した「流浪の月」(2022年)、水墨画の世界を題材にした映画「線は、僕を描く」(2022年)、謎の女を操るメンタリストを演じ、世の中の事件に切り込んだドラマ「シロでもクロでもない世界で、パンダは笑う。」(2020年、日本テレビ系)、秋元康が企画・原案を担当した「あなたの番です」(2019年、日本テレビ系)、人気漫画の実写化ドラマ「私たちはどうかしている(2020、日本テレビ系)」なども、横浜の魅力が存分に引き出された作品となっている。
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