──『ドラフト会議』でそれぞれのチームが演じるテーマもクジ引きで決まりました。染谷さんのチームは「ピクニック」。引いたときの感想は?
テーマが具体的だとやれることが限られてしまうと思うんです。例えば「運命」や「奇跡」みたいに抽象的なテーマだったら、時代設定やストーリー背景などジャンルも選べるし、いろいろなことができます。でも「ピクニック」は具体的過ぎて、やれることが絞られてしまうので難しい。だから「ピクニック」に決まったとき、正直ゲッ!と思いました。
──そんなテーマをどんな作品に仕上げていきますか?
今、みんなで意見を出し合っているところでまだ決定していませんが、ある程度の方向性は見えてきました。演出家の毛利さんともリモートで相談していて「これができたら面白いよね」というアイデアがいくつか出てきました。内容は当日までもちろんシークレット。コメディになるのか、それともシリアスな話になるのか、ぜひ楽しみにしていてください。
──出演者4人の役のイメージもできてきましたか?
そこはまだですね。でも僕自身、座長が必ずしも主演でなくてもいいと考えています。前々回(2022年)は「地図」をテーマにした作品だったんですが、唐橋 充さんに主役を務めてもらいました。主人公が伊能忠敬で唐橋さんがイメージにピッタリだったからです。今回も役に合った人が主役を務めればいいと思っています。
──チーム名の劇団「演劇やろうぜ」はどのように決めたんですか?
1人2個ずつ案を出して、その中から多数決を取りました。僕が出した案なんですが『ドラフト会議』のときに富田さんが「演劇やろうぜ!」って言ったのが心に残っていて、「それ、いいじゃん!」と。チームごとにロゴを作るんですが、富田さんは書をやっているということなので、デザインもお願いしました。筆で書いてもらったんですが、すごく素敵なデザインです。
──最後に『演劇ドラフトグランプリ THE FINAL』への意気込みをお願いします。
今回は『THE FINAL』ということで最後の大会になります。なので(前々回以来となる)王者に返り咲きたいなと思いつつ、日本武道館という素晴らしい舞台で約20分間の演劇をやらせてもらうこと自体がすごく栄誉なことなので、縁あって一緒になったメンバーと素敵な作品を作って、みなさんにお届けできたらと思っています。オンライン配信もあるので、多くの方に観ていただけたらうれしいです!
※注1:インタビューは2024年9月中旬に行いました
取材・文=河合哲治郎
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