「作品は僕の履歴書であり、遺書のようなもの」。これは、社会派ドラマの名手として、半世紀以上にわたり数多くのTVドラマの演出を手掛け、映画監督としても活躍した鶴橋康夫氏の言葉だ。独特の映像美と面白い視点(カメラワーク)で人間が秘めた欲望や狂気を描き、ギャラクシー賞をはじめ数多くの賞を獲得したことから「映像の魔術師」「賞男」の異名をとった鶴橋氏。2023年10月に亡くなった鶴橋氏の一周忌に合わせ、キャリアの黄金期である1980年代から1990年代に鶴橋氏が演出を手掛けた傑作ドラマ4作品(1989年「風の棲む家」、1992年「雀色時」、1999年「刑事たちの夏」、1990年「愛の世界 暴かれたプライバシー」)が、日本映画専門チャンネルにてお茶の間に届けられる。また、役所広司や大竹しのぶらそうそうたる面々が鶴橋氏について語る特別番組「演出家・鶴橋康夫 -映像の魔術師と呼ばれた男-」(11月20日、11月28日、12月9日)も放送される。
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