舞台あいさつ終了後、有村と坂口は、小樽港マリーナで開催されたレッドカーペットに登場。坂口が演じた成瀬は心臓移植をしており、その心臓に生前の持ち主の記憶が残っていてピアノが弾ける。そのため、劇中で披露しているピアノ生演奏についての質問が飛ぶと、坂口は「移植によって急にピアノが弾けるようになったという設定なので自然と弾けている感じを出すのが大変でしたね」と回答。
その流れで坂口は、実際にグランドピアノで「I Want You Back」を演奏することに。無事演奏を終えると、会場からは大きな拍手と歓声が沸き起こった。演奏の感想を聞かれた有村は、「すごい!すごい!すごい!」と興奮気味にコメントし、それを受け坂口は、「寒さじゃない緊張でちょっと弾き外してしまいました…」と照れくさそうに返した。すかさず有村は「なんのブランクも感じなかった!ピアノを習ってるわけじゃないのに本当にすごい!」とフォロー。
また、小樽での思い出を聞かれると、有村は「(撮影が)休みの日にイオンシネマで映画を見て、マネージャーさんとワニワニパニックをして遊びました(笑)」というほっこりエピソードを語った。坂口は「食事に行ったり、街の人たちと飲んだりしていました」と話し、仲良くなったバーのお客さんから撮影中に差し入れをいただいたというエピソードを明かした。
イベント終盤になり、本作の配信開始へ向けたカウントダウンをスタート。カウントが0になった瞬間、米津玄師が書き下ろした主題歌「Azalea」と共に、小樽の空に大輪の花火が打ち上げられた。
坂口は「わぁーーー!キレイ」とリアクションし、花火を観た有村は目を潤ませながら「色々思い出してしまいましたね。ちょうど1年前にこの作品に取り掛かっていたので、ようやく皆さんにお届けできるのがうれしいのと、主題歌もこの物語に良い影響を与えてくださっていてグっときちゃいました」と喜びを語った。
最後に作品を通してのメッセージを聞かれた、坂口は「愛情って普遍的なものだと思うし、皆さんも色んな出会いや別れがあると思うんですけど、その中で1つこの作品が皆さんの心の中に大切なものとして、残ってくれたらすごく幸せだなぁと思います」と思いを言葉にした。
有村は「この物語を見て、自分が生きた中で出会った大切な人、過去の出会いも、今皆さんの中にいる大切な方々すべてをまるっと包みこんで、大切な人を想いなおすきっかけの作品になったらいいなと思います」と、小樽に寒い中集まった観客を気にかけつつ、感謝と作品への思いを語りイベントを締めくくった。