駒木根葵汰らメインキャストには「三者三様の魅力がある」、ドラマPに聞く“飯テロ必至”な調理シーンの裏側<天狗の台所 Season2>

2024/11/26 07:00 配信

ドラマ インタビュー

脚本作成と同時進行で、各話監督が“料理台本”を制作


――今回も前作同様の場所で、みんなで寝泊まりをしながら撮影を行ったのでしょうか?

そうですね、企業の研修施設に泊まりながら、そこからみんなで撮影場所に通い、早寝早起きをするという規則正しい生活を送っておきました(笑)。空気もきれいですし、水もおいしいので、都会で撮影をしている時よりも気持ちの抜けがいいというのはあるかもしれません。

――撮影はどのくらいの期間をかけて、行われているのでしょうか?

撮影日数としては1か月くらいなのですが、その前の準備等を含めると約1か月半くらいでしょうか。実は撮影前に料理のリハーサルをやっているんですよ。

作った料理は、実際にキャストたちが食べるので、その時のファーストリアクションを大切にしていて。本当においしくなきゃ、いいリアクションはとれないですから。それに加えて、“フードコーディネーターさんが作ったんだな”と感じるような、プロダクトっぽく見えるのもダメなので、手作り感が残る見た目になるよう、食材や色味にもこだわっています。

――クランクイン前に、全話分の料理シーンのみのリハーサルを行っているんですね?

そうなんです、実は料理台本というものが存在していて。駒木根くんはもともと料理を日常的にしており、かなり上手なので「Season2」では越山くんだけでしたが、「Season1」では駒木根くんにも、そのリハーサルに参加してもらっていました。

まず、スタッフで集まって、どういう工程を映像にするかを話し合うんです。それぞれの話の監督が、長島監督が作ったものに準拠して自分たちで“料理台本”を作ると同時に料理のルックを料理家さんと決めていき、ある程度撮影工程を完成させた状態で現場に入るようにしています。

田中相先生が描く原作には、しっかりとストーリーにリンクした料理が登場しているんです。ドラマでも、その部分はなるべく担保したいと思っているので、料理家さんと脚本をもとにやり取りをしながら、料理のラインナップを組んでいます。時には、田中相先生にも料理のアイデアをいただくこともあります。料理シーン単体にもいろんなこだわりがあるので、ぜひ今後も注目していただけるとうれしいです。