<らんま1/2>旧作を完全再現したOPナレーションにファン歓喜「それを再現してくれるのか!」

2024/11/17 10:00 配信

アニメ レビュー

アニメ「らんま1/2」第2話が放送(C)高橋留美子・小学館/「らんま1/2」製作委員会

高橋留美子原作の完全新作テレビアニメ「らんま1/2」(毎週土曜深夜0:55-ほか、日本テレビ系/放送直後よりNetflixにて独占配信)の第2話が10月12日に放送となった。乱馬はあかねと同じ風林館高校に通うことに。懐かしのキャラが続々と登場し、ドタバタ劇が展開される。さらには旧作を完全再現したオープニングナレーションが“らんまファン”を沸かせた。(以降、ネタバレを含みます)

「らんま1/2」

アニメ「らんま1/2」第2話より(C)高橋留美子・小学館/「らんま1/2」製作委員会


原作は、1987年から1996年まで「週刊少年サンデー」(小学館)で連載されていた高橋留美子による同名漫画。水をかぶると女の子になってしまう呪いをかけられた早乙女乱馬と、その許婚・天道あかねが繰り広げるドタバタ格闘ラブコメディだ。

最初のTVアニメが1989年から1992年にかけて放送。劇場版アニメやOVAも制作されたほか、2011年に日本テレビで賀来賢人新垣結衣夏菜で実写ドラマ化された。そんな「らんま1/2」が約32年ぶりに完全新作アニメ化。「呪術廻戦」や「チェンソーマン」などの人気アニメを手がけたMAPPAが制作を務める。

旧作を完全再現したオープニングナレーションにファン歓喜

アニメ「らんま1/2」第2話より(C)高橋留美子・小学館/「らんま1/2」製作委員会


旧テレビアニメ版から、早乙女乱馬(男Ver.)役の山口勝平、らんま(女ver.)役の林原めぐみ、天道あかね役の日高のりこら主要キャストが続投しており、ファンから「懐かしい!」という声が上がった第1話。続く第2話でもファンを沸かせたのが、オープニングだ。

「無差別格闘早乙女流の乱馬くん、天道道場のあかねちゃん。二人は親同士が決めた許婚。そして乱馬くんには悩みの種が……水をかけると女の子になっちゃうんです」と大まかな物語のあらすじが紹介されるこのオープニング、実は1988年に放送された「らんま1/2 熱闘編」と同じ。

当時は中村正が担当し、もともとは同じく中村が務めたドラマ「奥さまは魔女」のオープニングナレーション(「奥さまの名前はサマンサ、そして、旦那さまの名前はダーリン。ごく普通のふたりはごく普通の恋をし、ごく普通の結婚をしました。でも、ただひとつ違っていたのは……奥さまは魔女だったのです」)をパロディしたものだった。

今回は映像も文言も当時を完全再現。また、旧テレビアニメ版で早乙女玄馬役を演じた緒方賢一が中村にリスペクトを払ったナレーションを披露しており、往年のファンからも「懐かしのOPナレーション!!そのまんま!!」「冒頭のナレーション、それを再現してくれるのか!」「緒方賢一さんのナレーション、泣いてしまう」「アニメスタッフさん、分かってますね~」「旧作リスペクト熱い!!!」と大絶賛だった。

これぞ高橋留美子ワールドなドタバタ劇!

アニメ「らんま1/2」第2話より(C)高橋留美子・小学館/「らんま1/2」製作委員会


さらには懐かしのキャラも続々と登場。父・玄馬(CV:チョー)とともに、天道家に居候することになった乱馬はあかねと同じ風林館高校に通うことに。しかし、登校初日、学校に向かう途中で乱馬は水を浴びて女の子になってしまい、あかねはお湯をもらいに近所の小乃接骨院へ立ち寄る。

その間、外で待っていたらんまに骨格標本を抱えた男・小乃東風(CV:森川智之)が話しかけてきた。東風は整骨院の若先生で、骨接ぎの名手。物腰は柔らかいが、格闘家である乱馬に対して気配を悟られず、背後から声をかけたことからもその強さが滲み出ている。

そんな東風にあかねはどうやら気がある様子。それに気づいた乱馬が「おめぇ、男なんか大っ嫌いじゃなかったっけ?」と聞いたところ、あかねは改めて何かを決意したかのように「そうよ。私男なんて…大っ嫌い!」と答える。

そして学校に到着するや否や、あかねに交際を求める大勢の男子学生たちが押し寄せてくる事態に。それは、剣道部主将・九能帯刀(CV:杉田智和)が「あかねくんと交際したくば戦って勝て! それ以外の交際申し込みは僕が許さーん!」と勝手に宣言したからだった。

そんな九能にあかねの許婚で、なおかつひとつ屋根の下で暮らしていることを知られてしまい、決闘を挑まれる乱馬。しかし、幾度となくハプニングに遭って途中で女に変身してしまい、勝負がつかなかった。そしてようやく乱馬は女の姿で九能を倒すも、あかね以上に強い女と一目置かれ、惚れられてしまう。

東風役に森川智之、九能役に杉田智和と新たなキャストを迎えて、賑やかに展開されたドタバタ劇に視聴者からは「やっぱらんまはこのドタバタよねww」「高橋留美子ワールドのこのわちゃわちゃ感、ずっと見てたい」「森川さんの東風先生も杉田さんの九能先輩もすごく良かったな~」という声が上がった。

※日高のり子の高は、正しくは「はしごだか」

■文/苫とり子