――自分の人生を生きるために必死な鏑木の物語に携わったことで、これからどう生きていきたいと思いましたか?
横浜:鏑木の生き様に教えてもらったことは多くて。必ずとは言えないですけど、希望を持って生きていれば何かいいことが起きるのかな…と。人を信じることの大切さや信じることの難しさも改めて感じましたし、正しいことを正しいとちゃんと主張して生きていきたいなと思いました。
吉岡:作品の中で鏑木が最後のほうに言うんです。つらい目にあっているのに「いろんな人と出会ったことでもっと生きていきたいと思った」って。彼のような立場から「生きたい」という言葉を放つ姿を見て、自由に生きていて、自分の選択で生きていける自分がどれだけ恵まれているのかって思いました。
この映画に触れた方は、もっと生きている今を噛みしめて生きなくては…と思ってもらえるはずです。自分がやりたいこと、一緒にいたい人、何がしたくて何のために生まれてきたのか…改めて考えて生きて行きたいと思います。
――信じる力が描かれる今作にかけて、今の自分に必要だと思うのは、疑う力でしょうか。それとも信じる力でしょうか?
吉岡:すぐに人を信じてしまうので、ちょっとは疑いの目を持ちたいところ(笑)。個人的には今年は事務所が変わって、考えさせられることが多かったんです。疑う目というよりは、想像力を働かせて、予想外のことが起きることもあるんだということは心構えとして持っておきたいですね。
横浜:僕は信じる力も疑う力もどっちも必要だと思います。どっちもバランスよく必要なんじゃないかな。今の自分にとっても、どっちも大事です。自分が信じてもらえる生き方をしたいですし、自分を信じてくれる人に信じてもらえたら、それでいいです。
取材・文/福田恵子
撮影/市川秀明
【横浜流星】
ヘアメイク/速水昭仁
スタイリスト/森田晃嘉
【吉岡里帆】
ヘアメイク/信沢Hitoshi
スタイリスト/後藤仁子
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