NHK総合で11月17日(金)より放送される「マチ工場のオンナ」(毎週金曜夜10:00-10:50)のスタジオ取材会が愛知・名古屋で行われ、主演の内山理名、父親役の舘ひろし、夫を演じる永井大らが登壇した。
同作は、実業家・諏訪貴子の著書を原作にした、町工場の2代目社長になった女性のサバイバルヒューマンドラマ。
専業主婦の有元光(内山)は、過労で倒れた父・泰造(舘ひろし)ががんで余命4日と告げられる。病床の父から、経営している町工場への思いを聞き、社長業を継ぐことを決意する。その後父が亡くなり、夫・大(永井)を頼りにしようと思った矢先、大が単身赴任で渡米することに。幹部社員の勝俣(竹中直人)や純三(柳沢慎吾)たちには反発され、取引先の銀行からは軽くあしらわれるなど、光にさまざまな試練が降り掛かる。
光たちが働く「ダリア精機」の社長室のセットの中で行われた取材会では、出演者たちが作品への思いや、名古屋で約1カ月にわたって行われている撮影の感想などを語った。
内山は、自身の演じる役柄について、「光という女性は、思い切ったことをよくしてしまいます。でもその行動が、主婦だからこその知恵を使っていたり、女性社長としての目線だったり、光らしいところなのかなと思っています。光のそういうところには、私も共感するところがあったので、今回のドラマはぜひ、たくさんの女性に応援してほしいなという気持ちがあります」とアピール。
舘は、名古屋近郊での撮影について、「私の実家がこの(撮影地)近くなので、NHK名古屋の作品には出演するたびに親孝行ができていて、願ったりかなったりと思っています」と笑顔で語った。
また、自身の演じる泰造が、第1話で死んでしまうことに触れ「自分としてはもう少し枯れた感じを出したいと思っていたのですが、まだまだ出し切れていないところがあります(笑)。須藤泰造にはカリスマ性があって、周りを引っ張っていくタイプなのですが、俳優としては、内山さんのお芝居にぐいぐい引っ張られている感じですね」と撮影開始から1カ月を向かえて、関係性も出来上がってきている様子。
舘がそう語る一方で、内山も共演者たちについて、「舘さんは本当にオーラがある方です。柳沢慎吾さんはすごくムードメーカーで、竹中さんは『次どうするのだろう?』っていうくらいコロコロ芝居が変わるんです(笑)。そんな方たちと、とても楽しくやらせていただいております」と一人一人への印象を明かした。
永井は「私の名前も大(だい)と書いて“まさる”と読みます。名前が一緒というだけですが、いい雰囲気でリラックスして演じられています。実際、私も子供が生まれたばかりなので、初めての父親という役にリアルな気持ちを入れています」と言い、内山との夫婦役についても「過去に何度か共演させていただいているおかげか、夫婦や家族の微妙な呼吸を自然とつくることができて、家族らしさが出ていると思います」と語り、リアルな家族間の演技に期待が高まる。
最後に、内山は「まだまだ撮影は続きますが、本当に毎話勢いがあって、びっくりしております。気合を入れて最後まで演じたいと思います。どうぞよろしくお願いします」と締めくくった。
この記事の関連情報はこちら(WEBサイト ザテレビジョン)