2024/12/02 16:39 配信
「ヒーローが来るよ」と曲紹介した後、拳を上げて歌った「Brave Love, TIGA」は、1996年のAAAで結成したチャリティユニット「地球防衛団」の楽曲で、「ウルトラマンティガ」のエンディングに起用されたナンバー。俳優の猪塚健太と新原泰佑に、岸谷と寺脇も加わってパワフルに歌い上げ、最後はウルトラマンポーズを決めた。
しっとりとした歌声で空気を一変させたのは今年デビュー50周年を迎えた中村雅俊。桑田佳祐が作詞作曲を手掛けた「恋人も濡れる街角」と、デビュー曲「ふれあい」の2曲を披露した。
現在公演中の森雪之丞作、岸谷五朗演出のミュージカル「SONG WRITERS」からは、中川晃教、屋良朝幸、武田真治が登場。メインテーマの「ソングライターズ」では、W主演の屋良と中川が軽やかなステップで歌い踊り、武田はサックスを演奏。ロックチューンの「ハッピーエンドが待っている」では、岸谷と藤林美沙も加わり、エネルギッシュな歌とダンスで魅了した。
続いて、ステージに現れた大きな階段の上には甲斐翔真。舞台「next to normal」より、「I’m Alive」を凛々しい歌声で響かせ、ピアノの調べとともに登場した城田優は、「夢の種〜I’ll be by your side」を情感たっぷりに届けた。
岸谷の新たな相棒として紹介されたのはロバートの秋山竜次。数種類のお面を使って変化する「変梅ショー」で盛り上げた後、岸谷との一夜限りのユニット“体格!Before After”を結成。「Before、After」と2人のお腹を見せるというネタは岸谷の発案だったという。秋山はショルキーを、岸谷は大きなほうきを肩に下げて「TOKAKUKA」を歌い終えたところで、「僕もこのユニットに混ぜてほしい」と現れたのは寺脇。3人そろいの髪型とつけ髭で、ささやかな願いを歌い連ねる名曲「願い」を熱唱。「みなさんに最後まで楽しんでもらいたい」と岸谷が歌うと、会場から大きな拍手が湧いた。
岸谷と寺脇が主催する「地球ゴージャス」も今年で30周年を迎えた。舞台で生まれた名曲たちが聴けるのも、「Act Against Anything」のハイライトの一つである。「地球ゴージャス」を飾る俳優陣がステージに集結し、地球ゴージャスコーナーのオープニングを飾った「X day」からは「奇跡の唄」、桑田佳祐の楽曲による音楽劇「クラウディア」からは「闘う戦士(もの)たちへ愛を込めて」と「真夏の果実」「クザリアーナの翼」からは「ジャメーリアよ!蜂起せよ」と「クザリアーナの翼」をセレクト。
「The PROM」の「Dance with you」では、ボーカルをとった三吉彩花と葵わかなが最後にハグをするシーンも。同じく「The PROM」から「It’s Time to Dance」、「The Love Bugs」から「伝説の雄(おとこ)」、そしてラストは「星の大地に降る涙」の「愛すべき未来へ」で締め括った。
「AAA報告」のコーナーでは、2022年神奈川・パシフィコ横浜で開催した「Act Against Anything VOL.2『THE VARIETY 28』」で得た寄付金額と、その使い道について報告した。「Act Against Anything VOL.2」での寄付金総額は834万8680円。寄付先である「特定非営利活動法人国連UNHCR協会」を通じてウクライナ緊急支援に、「公益社団法人セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン」を通じてトルコ・シリア大地震の支援に充てられた。
最後に岸谷と寺脇が.ENDRECHERI.(堂本剛)を呼び込むと、大きな歓声が上がった。演奏に入る前に堂本は「僕が音楽に込めている想いは3つあります。1つは命、2つめは平和、3つめは愛です」と静かに語った。今回披露する3曲は、それぞれのテーマから選んだという。1曲目はフリーセッション。.ENDRECHERI.バンドのメンバーと命を重ねるようにギターを弾き、熱いセッションを展開。次は平和をテーマにした「LOVE VS. LOVE」を、最後は愛をテーマに作ったというシンガーソングライターとしてのデビュー作「Machi....」をじっくりと聴かせた。
ラストは全出演者がステージに集結して、「Act Against Anything」で歌い継がれている「一人じゃないから」を大合唱。感動が渦巻く中、約3時間のステージは幕を閉じた。