僕にとってタイでお仕事ができるというのは大きなことなので、お話を頂いたときはすごくうれしかったです。緊張やプレッシャーもありましたが、それ以上に楽しさを感じていました。
僕が演じたカイは、アーティスティックで不器用、素直になれない部分を持ちながらも、自分のやりたいことは明確なキャラクターです。ソウタに対しても「言いたいけど言わない」という、少し自分勝手な一面があります。ソウタのピュアで真っすぐな姿があったからこそ、僕もカイとして自然にいられたので本当に感謝しています。
監督は日本が大好きで、撮影中もモニターを見ながらニヤニヤしている愛情あふれる方でした。撮影スタイルの違いに最初は戸惑いましたが、結果的に素晴らしい画が撮れたと感じています。
タイ語のせりふにも挑戦し、普段のSnow Manの向井康二では見せられないような表情もたくさんあります。この映画が自分のプロフィールに堂々と載せられるような代表作になり、多くの方に共感していただければうれしいです。
突然の辞令で東京から海外勤務を命じられた研究員・ソウタは、バンコクで学生時代に想いを寄せていたカイと再会する。タイでカメラマン兼ミュージシャンとして活躍するカイの姿に心が揺れるソウタ。一方のカイも、学生時代に歌っていた“未完成の歌”をソウタが覚えていることに驚きを隠せない。いつしか2人をつなぐ歌が再び胸の奥で響き始める。