めぐみの手術は、歩のサポートもあり無事に成功。薬師丸はこの数日で起きた事で考えを改め、これまでのことを心からめぐみに詫びた。また、病院のネットワークも厚労省のシステム復旧チームの阿部湊(志尊淳)たちのおかげで、何とか復旧した。
この湊は、実は静が理事をしている財団のサポートを受けていた元ナース。「静さんには1から10まで教えてもらいました」と言う湊を優しくほほ笑みながら見る静。なごやかな関係の2人を見て「へぇー」とふてくされる歩。
そして、「本当にありがとう」と丁寧に礼を言って湊を見送りながら「病院も直せるナースになりましたね」と感慨深い表情でつぶやいた静に、歩は「“元”ナースですよね!」と子どもじみたヤキモチを。そんな歩がかわいくて「悔しいんですか?」とからかう静に、「悔しい要素なんか一つもない!」とムキになるのだった。
このやり取りの際、去って行く湊を見て「奇麗な後ろ姿だ」と言った静に歩が「えっ!?後ろ姿?オレだって奇麗じゃないですか!」と言い返し、「ガサツな…」「静さんの方がガサツじゃないですか」と、ほほ笑ましい言い合いが続き、視聴者は「後ろ姿がキレイって…コレ、アドリブだよね(笑)」と、どこからがアドリブかで盛り上がった。
一件落着し、歩はフィリピンの病院からのオファーを請けて半年間勤務する事にした。一方、次の勤務先が決まっていない静はこのまま「脈や」を続ける事に。これまで共に歩んできた2人の道が分かれる事になった。
歩が旅立つ前夜、2人きりの部屋で歩は「寂しくなりますね…」と珍しく本音を漏らした。「別の道を進みますけど、またどこかで会いましょう」と告げた歩に、お互いにナースなんだから“別の道”ではない、と言う静。歩は静かに手を差し出し、2人はほほ笑みながら固い握手をした。その晩、歩は隣で眠る静を見つめ、今までの事を思い出していたのだろうか、いつまでも寝られなかった。
歩はフィリピンの勤務先に着き、受付で院長室の場所を尋ねていると、「歩ちゃん」と聞きなれた声が。幻聴かと思いながら声がした方を見ると、そこにはスーツ姿の静が。「えぇぇぇぇぇぇ!!」と大声を上げて驚き動揺しまくる歩を「ようこそフィリピンへ」と歓迎した。何と、ここは静が出資している病院の一つで、歩を招いたのも実は静だったのだ。
第1話で静が患者とフィリピン語で会話するシーンを覚えていた視聴者は「だから話せたのか!」「あれは伏線だったんだ」と納得。静は歩におむすびの入った「脈や」の紙袋を渡し、「ゆくゆくは2号店を…」との発言も見事に回収した。
この記事の関連情報はこちら(WEBサイト ザテレビジョン)