板垣李光人と加藤諒の“新米赤血球&先輩赤血球コンビ”が、過酷な撮影裏を告白「一瞬意識がもうろうとした」 芸能界でお世話になった先輩への感謝も<はたらく細胞>

2024/12/24 05:00 配信

映画 インタビュー

板垣「大河ドラマが大きな学びに」


――今回、お二人が演じたのは先輩、後輩の間柄でしたが、実際のところでお二人が芸能界でお世話になった先輩、もしくはかわいがっている後輩はいますか?

板垣:お世話になっている先輩はたくさんいますが、大河ドラマ「どうする家康」で共演させていただいた松本潤さん、山田裕貴さんなど、とてもお世話になっています。それこそ裕貴さんは僕が初めて映画に出た10代前半のときからお世話になっていて。みなさんから刺激をいただいていますし、本当にお世話になっています。

――板垣さんにとって「どうする家康」での出会いは、とても大きなものになっているんですね。

板垣:本当にそうだと思います。あと「約束のネバーランド」という映画でご一緒させていただいた平川雄一朗監督は、僕に「芝居というものは何か」を教えていただいた恩師的な存在で、お世話になっている方の一人です。

加藤:平川監督が撮られた作品のメイキングを観たことがあって。すごく厳しい方なのかなと思ったけど、実際はどうなの?

板垣:もの作りに対して真っすぐな方なので、それが怖く見えるところがあるかもしれないですね。でも、そこには愛があって、僕を信頼してくださっていることが伝わってくるし、とても優しい方です。

演出家・河原雅彦は「愛がちゃんと見える方」


加藤:それで言うと、僕は舞台演出家の河原雅彦さんですね。僕は19歳くらいから舞台を7、8本やらせていただいていて、稽古ではすごく言われるんですけど、それは河原さんの愛なんですよね。というのも、表舞台に立つのは僕たち俳優なので、「この人たちに批判的な意見が向かないよう、お客さんに好かれる状態で舞台に上げたい」と思ってくださっているからこそのダメ出しで。そういう愛がちゃんと見える方なので、僕は大好きです。

――後輩では?

加藤:りーくん、さっき後輩くんをご飯に連れて行ったことがあるって言ってたよね?

板垣:そうなんですよ。それこそ最近のことなんですけど、後輩の子にごちそうすることに慣れていないせいか、なんだか自分で自分がむずかゆくなってしまいました(笑)。

加藤:いやいや。僕が同じくらいの年齢のときは、そんなことは一切していなかったから、後輩のことを思っているりーくんは偉いと思う。でも、りーくんの言っていることもわかる。僕も後輩の子にごちそうしたりすると、自分で「加藤諒のくせに」と思っちゃうもん(笑)。

――これは一般社会でも同じだと思いますが、今は先輩対応よりも、逆に後輩への接し方のほうが難しいですよね。

加藤:そうかもしれないですね。ただ、前に舞台で共演させていただいたリリー・フランキーさんが「(ごちそうしてくれた)俺に『ありがとう』と言ってくれるのはうれしいけど、次はお前たちが後輩に同じようにしてあげてほしいから、俺はいつもこうやっているんだ』と言ってくださって。その言葉は今でも自分の心にしっかり刻み込まれています。