【映画「ミックス。」連載】瀬戸康史『スポーツ女子の魅力を実感しました!』

2017/10/08 12:00 配信

映画

新垣結衣瑛太がダブル主演を務め、卓球の男女混合(ミックス)ダブルスに挑む姿を描く映画「ミックス。」。個性派キャラクターを豪華キャスト陣が演じていることでも話題の本作が、10月21日(土)より公開となる。WEB「ザテレビジョン」では、キャスト・スタッフによるリレーインタビューを連載中。第3回では、爽やかなイメージがありながら、新垣演じるヒロイン・多満子にひどい仕打ちをしてしまう“憎まれ役”にチャレンジした瀬戸康史が登場。新垣の「ここがかわいい!」というポイントや“憎まれ役”をに扮した感想を聞いた。

映画「ミックス。」で卓球界のスター選手・江島を演じた瀬戸康史撮影=西村康


ライバル役で「相当、ディスられました(笑)」


――瀬戸さん演じる江島は、「多満子と軽い気持ちで付き合うも、すぐに他の女に乗り換える超プレイボーイながら、実力は本物。卓球界のスター選手」という設定で紹介されていました。

相当、ディスられていましたね。紹介に悪意を感じます(笑)。劇中では新垣さん演じる多満子と、瑛太さん演じる萩原のライバル役になりますが、僕自身はそんなに江島を悪いヤツだとは思っていないんです。江島は本能のままに動いている男で、あまりそこに悪気はないと思うんです。多満子にはひどいことをしてしまいますが、そういったことを経て江島も色々なことを考えられるようになる。そういった意味では、江島の成長物語でもあると思いました。

――演じるときに大切にしたことはどんなことですか?

悪役になりすぎないことです。多満ちゃんに言う言葉など、セリフのインパクトがあまりも強いのですが、悪役になりすぎてしまうと見てくださる方が共感できなくなってしまうのではないかと思いました。映画の中で浮いちゃいけないなと思っていました。

永野芽郁演じる愛莉の登場と、江島&愛莉の卓球ペアが物語の鍵にも撮影=西村康


――江島と永野芽郁さん演じる愛莉のペアが面白いキャラクターだからこそ、多満子と萩原のコンビの結束力がより強いものに感じられてきます。ライバル役を演じる面白さを、どう感じていますか?

屈折している役は面白いです。性格に難のある役ですが、役者として楽しく演じられました。今回はわりと、登場人物みんなが屈折していて(笑)。江島と愛莉のペアも一癖も二癖もあった方が、多満子&萩原ペアも戦い甲斐があるのではないでしょうか。見てくださる方にとっては、僕たちがライバルで“悪”になると思いますが、そこを見ながら、多満ちゃんを応援してくれたらうれしいです。

ガッキーの「卓球をやっている姿はとてもかわいかった」


――多満子役の新垣さんの印象を教えてください。

僕は新垣さんと同い年なんですが、新垣さんは何だか謎めいていて、ミステリアスなんです。僕はなかなか距離を縮められずにいて、いまだにどう近づいていけばいいのか分からずじまいで…瑛太さんにばかり話し掛けていました(笑)。でも、そういうところがすごく魅力的だと思います。役を演じたときに、どんな役でもスッと入り込んでしまうような方です。

【写真を見る】チアガール姿の多満子(新垣結衣)に江島(瀬戸康史)が急接近!(C)2017『ミックス。』製作委員会


――チアガール姿やギャル姿、フラれて酔いつぶれるシーンなど、劇中では新垣さんがあらゆる表情を見せています。恋人役の瀬戸さんから見て、「ここの新垣さんがかわいい!」というシーンを教えてください。

やっぱり卓球をやっているときの多満ちゃんはとても楽しそうで、すごくかわいかったと思います。今までは、スポーツをやっている女性の恋愛模様というのがなかなか想像できなかったのですが、今回、僕は卓球に関わらず、スポーツ女子の魅力を実感しました。何かに打ち込んでいる熱さやかっこよさ、潔さ。そして汗をかく姿もとてもいいなと思いました。

蒼井優さんと“チーム福岡”の結成を希望!


――豪華キャストのみなさんが、カラフルなキャラクターを演じられました。もし卓球のペアを組むとしたら、誰と組んでみたいですか?

蒼井優さんです。お互い福岡出身なので、“チーム福岡”です。「ミックス」ではあまり絡むことはなかったのですが、次の作品でもご一緒できて仲良くなることができました。ペアを組んだら、試合の後は福岡のものを食べたり、“チーム福岡”を楽しみたいです。

――映画「ミックス。」は、瀬戸さんにとってどんな作品になりましたか?

人を好きになることや誰かを信頼することってとても難しいことで、時間もかかること。でもやっぱり、そうやって誰かとつながることはとてもステキなことだなと思えることができた作品です。“ミックス”というのは、男女で性別も違うけれど、お互いを信頼していないと絶対にできない。ぶつかることがありながらも、信頼し合っていく姿はとても温かいなと思いました。