ステージでの涙には隠された理由が!?兵藤美帆が緊張のオーディションを振り返る

2017/10/24 07:00 配信

ドラマ

惜しくもヒロインを逃すも2位に選ばれた兵藤美帆

7月末から約2カ月にわたり開催されてきた、「よしもとドラマ部 in 生テレ 金の卵オーディション」。本オーディションは、ニブンノゴ!宮地謙典とLLRの福田恵悟、フルーツポンチの村上健志の3人からなるユニット「よしもとドラマ部」の面々が発起人となって行われ、9/26にはファイナリスト9名が集結した最終選考の模様を、動画配信サービス「生テレ」を通じて公開生配信した。

全国無料のBSテレビ局Dlife(ディーライフ・BS258ch)で10/27(金)に放送されるオリジナルドラマのヒロインを決めるべく行われた「金の卵オーディション」。そのファイナリスト9名に選ばれた兵藤美帆は、最終回であるファイナルステージで2位となり、ドラマ出演権を獲得。“朝ドラ女優になりたい”という大きな目標を胸に掲げながらも、ファイナルステージで涙をのんだ彼女に、オーディションを終えた心境や自身の成長、今後の活動について聞いた。

──まずは「金の卵オーディション」への参加、お疲れ様でした。兵藤さんは惜しくも2位という最終結果となりましたが、終わってみての率直な感想はいかがですか?

 “朝ドラ女優になる”ということを目標にずっと活動し続けていて、その中で今回ヒロインを取れなかったのは残念ですね。うん…ヒロインは取れなかったんですけど、でも2番目に選んでいただけたので、「よしもとドラマ部」の皆さんが制作するドラマ作品では、自分の持ち味を存分に出していきたいです。それで存在感を残せたら、その道が続く先に“朝ドラ女優”があると思っているので、また外へ羽ばたいていこうと思います。

──ファイナルステージの最後に行われたインタビューでは、感想を求められた時に涙ぐみながら答えていらっしゃいました。あの涙というのは、どのような涙だったんでしょうか?

 正直に、悔し涙です。ずっとヒロインを目指してやってきて、でもヒロインは取れなくて…悔しさと、応援してくださった皆さんへの申し訳なさとでいっぱいでしたね。でも一方で選ばれなかった方もいらっしゃいますし、ドラマに出られるということ自体に感謝しなければいけない、とも感じています。なので、悔しい気持ちはステージ上でもうおしまいにして、ここから先は作品をより良いものにしていくぞ!という前向きな気持ちで臨んでいきたいと思います。

──ファイナルステージの様子は公開放送として、「生テレ」を通じてたくさんの方に生配信されていました。これまでの放送とは違い、観客の方が目の前にいる中での演技は緊張されましたか?

 舞台に出演したことはあるのですが、その時とは雰囲気がやっぱり少し違って、新しい経験をさせていただきました。リアリティーを感じると言いますか。生配信ということでカメラもまわっていますし、常に見られているという意識もあるんですけど、演技に入る前の緊張している様子もすべて伝わっているんだと思うと、ずっと緊張は解けなかったですね(笑)。すごく新鮮な気持ちで楽しく挑めたので、またこういう経験をしてみたいです。

──“新しい経験”が出来たとのことですが、「金の卵オーディション」に参加して、改めて印象に残ったことや成長したと思える部分があれば、教えていただけますか?

 ファイナルステージの舞台上でお話したことと少しかぶってしまうんですけど、お芝居という点では、これまで一人芝居に挑戦する機会がなかなか無かったので、個人配信を通してその楽しさや難しさを知ることが出来ましたね。配信中は見てくださるファンの皆さんからの、「どういうお芝居をしてほしい」とか、「ここが良かった」「もう少しこうした方が良い」とか、演技をし終わった後にいろんな意見をもらって、それに対して臨機応変に芝居を作り上げていく。その経験はとても新鮮なものでした。

 あと成長した点と言えば、最後まであきらめないという忍耐強さを得ましたね。実は私、これまで何をするにも中途半端なことばかりで…そんな中途半端な自分が大嫌いだったんです。でもこのオーディションを通じて、最後まで自分をしっかり持ってちゃんとやり切れば、ファンの皆さんもついてきてくれると実感して、諦めないことの重要さをとっても感じました。

──兵藤さんの「中途半端な自分が大嫌いだった」というのは、全力でやり切るイメージがあっただけに意外な印象を受けました。それでは今回のオーディション全体を振り返ってみて、それを一言で表すとすればどんな言葉が思い浮かびますか?

 うーん、“殻を破った”ですかね…自分のすべてと言いますか、オーディションの個人配信では自分をさらけ出しすぎたと思います(笑)。オーディション期間は本当にたくさんのことが起きて、焦ったり悔しい思いをしたり、うれしかったり、お芝居以外の場所でも喜怒哀楽の移り変わりがすごかったです! でもそしたら、オーディションはたくさんの感情にあふれていたので、“喜怒哀楽”!かな(笑)。

──最後に、約2カ月に及ぶ「金の卵オーディション」では、仲間でありライバルでもあった女優の皆さんから、兵藤さんはたくさんの刺激を受けられたと思います。兵藤さんにとって、女優の皆さんとの出会いはどのようなものになったでしょうか?

 今回の出会いを通して、新たな発見がありました。これまで私は、女優“らしく”、と言ったらちょっとおかしいですけど、行き過ぎた発言やはしゃぐ姿というのは女優としてあまり見せてはいけない姿なんだと、ずっと思っていたんです。けれど、ファイナルステージでご一緒させていただいた9人の方は、それぞれキャラクターがあって、こういう女優像があっても良いんだと教えてもらいました。 この先も私の女優人生は長く続いていくので、オーディションで得たことを胸に、もっともっと大きい女優になりたいですね。それでファンの皆さんへと、恩返しをしていけたら良いなと思います。

竹内巴里

関連人物